「(だけど、『七五三太』って、どういう名前だ?どう読むんだ?)」
と、ビエール・トンミー氏が、あらためて友人のエヴァンジェリスト氏が出してきた『ジョー』とかいう日本人の男の改名前の名前について、疑問を抱いた時、エヴァンジェリスト氏から、思わぬお褒めとも、或いは、貶しともとれるiMessageが届いた。
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「アンタあ、妙ちくりんなこと云うけど、案外、的を射とることを云うのお」
「『妙ちくりん』とか『案外』とか、アンサン、相変らず無礼な奴っちゃなあ」
「『七五三太』はのお、『ジョー』さんの幼名なんよ。じゃけえ、アンタの云う通り、『こどもの名前』なんよ」
「やっぱりせやったか」
「でも、『七五三太』は、『シチゴサンタ』と読むんじゃないけえね」
「ああ、せやろな。どう読むんか、アンサンに云わせたるで」
「おお、アンタあ、やっぱり友だちじゃあ。優しいのお。ほうよ、『七五三太』は、『シメタ』と読むんよ。アンタあ、本当は、ワシにそれを説明させて、『しめた!』と思うたんじゃないん?」
「くだらんダジャレはいらんで。『七五三太』がなんで『シメタ』となるんかもちゃんと説明せなあかんで。一般読者が気になるやろ」
「また、一般読者?まあ、ええわ。『七五三』が『シメ』なんよ。なんでも、神社なんかに『注連縄』(しめなわ)があるじゃろ?『注連縄』にゃあ、七本・五本・三本に切られた三つの幣(へい)が垂らされとるんじゃと。『注連縄』についとるカミナリみたいにおった紙が付けられて垂れとるじゃろ、あれを『幣』いうんじゃと」
「へい、そうでっか。七本・五本・三本に切られた幣が、『注連縄』(しめなわ)に付いとるさかい『七五三』を『シメ』と読むんやな」
「なんねえ、最後までワシに説明させてえや」
「いや、まだ最後やあらへんで。なんで『ジョー』はんは、幼名が『七五三太』やったんか、まだ説明してへんで」
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「(あれ?ボクは、なんでアイツに『ジョー』という男の幼名なんか説明させているんだ?)」
と思いながらも、ビエール・トンミー氏は、神社にある『注連縄』を思い出してしまっていた。
(続く)
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