「(どうせ、『高野虎市』とか『杉浦圭子』に絡めて、広島の『山本』さんのことなんだろう。とすると…)」
と、ビエール・トンミー氏は、自身が知る『山本』姓の『広島』の有名人を思い出し、友人のエヴァンジェリスト氏に対して機先を制するiMessageを送った。
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「あんなあ、『山本浩二』はんが『マドレーヌ』好きなんか知らへんけど、『高野虎市』はんとか『杉浦圭子』はんと同じ『広島』の人やいうだけのことやろ」
「え?アンタあ、『山本浩二』知っとるん?」
「そりゃ、なんぼなんでも『カープ』の『山本浩二』はんくらい、知ってまんがな」
「赤いメガホン持って、『コージ!コージ!』やっとったん?」
「やからあ、ワテ、『野球』には興味ない、云うてるやろが。今は、『オータニさん』で『MLB』の試合は見るけど、『MLB』は、日本の『プロ野球』とは全然ちゃうんや。たまにニュースで『プロ野球』見ると胴長が目立つ人たちが『MLB』の真似してるように見えるで」
「ワシは、胴長でもええ思うんじゃけど、『MLB』も所謂、白人の米国人だけじゃのうて、色々な国の色々な人種の選手がおるけえ、必ずしも胴長ばっかりじゃあないんじゃないんかのお」
「ブエルトリコの選手がヘルメットから三つ編みの長髪を出しとるのはカッコエエと思うで」
「まあ、何にしても、米国では、こっちが思う程、『MLB』は人気ないみたいじゃね。アメリカン・フットボールとバスケットの方がずっと人気あるらしいけえ」
「それでも日本の『プロ野球』よりマシや。球場によっては超満員やで。エンゼルススタジアムは空席が目立っとったけどな」
「マツダスタジアムは、観客がようけえ入っとるみいたいなんよ」
「チケットが取れんらしいの」
「カープの試合があると、ホテルも混むけえ、墓参りで『広島』に帰る時なんか、困るんよ。料金も高うなっとるし」
「あ!あかん、あかん。また、アンサンのペースに嵌って、話が逸れて行っとるで」
「いや、アンタが、先に『山本浩二』のこと、話してきたけえよおね。それに、アンタあ、それでええん?」
「は?それで?何がや?」
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「(アイツ、何を云いたいんだ?『広島』出身ではないとはいえ、思春期を『広島』で過ごしたんだから、『カープ』愛でも持って、『カープ』を応援しろ、とでも云いたいんだろうか?)」
と、ビエール・トンミー氏は、自分が赤いカープ帽をかぶっている姿を想像した。
(続く)
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