「(『堀悌吉』という、『山本五十六』より優秀で、いや優秀であるだけはなく立派な人のことは、悔しいが、アイツの『プロの旅人』を読むまでは知らなかった)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏が自分の友人であるのは、友人の存在の半分を成しているのであろう知性のせいであろうと、悔しさ混じりながら、友人を認める思いを抱いていたが、エヴァンジェリスト氏からは、iMessageで自分に対する批判を投げてきた。
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「アンタこそ、オトボケはやめてえや」
「なんやて?!」
「確かに、『山本五十六』は、『history』なお人かもしれんけど、ケーキやらお菓子を作っとったんねえ?」
「え?そりゃ、海軍大将はんが、そないなもん作らへんやろ」
「あ、それがのお、そうとも云えんみたいなんよ。アンタ、『長岡』の『川西屋本店』知っとる?」
「知る訳あらへんやろ」
「饅頭とか羊羹とかパンなんかを作っとっての老舗よおね。明治二十三年創業なんじゃと」
「それがなんやちゅうねん。『山本五十六』はんは、その『川西屋本店』で菓子職人でもしとったんかいな?」
「そうような話、聞いたことないで」
「なら、なんで『川西屋本店』なんか出してくんのや?『山本五十六』はんが、ケーキやらお菓子を作ってへんかった、とは云えん、とアンサン云うたんは、なんやねん?」
「『山本五十六』は、『水饅頭』が好きじゃったんじゃと」
「ああ、『川西屋本店』は、『水饅頭』で有名なんやな」
「違うんよ。『水饅頭』で有名なんは、『金蝶園総本家』じゃけえ」
「なんや。それやったら、関係あらへん『川西屋本店』やのうて、最初から、『長岡』のその『金蝶園総本家』ちゅう店のこと、云うたらええやないか」
「え?『金蝶園総本家』は、『長岡』には店は出しとらんと思うで」
「なんやて?」
「『金蝶園総本家』は、『大垣』の銘店じゃないねえ」
「『大垣』?」
「そうよねえ。『OKB45』なんかで有名な岐阜県の『大垣市』よおね」
「え?え?ええー?」
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「(ああ、頭が痛くなるう!)」
と、ビエール・トンミー氏は、iPhone14 Proを持たぬ左手で自らの左側頭部をコツン、コツンとぶった。
(続く)
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