「(いや、無類だ。ボクは、『野球』のルールだってよく知らないんだ。『オータニさん』の試合は、『オータニさん』がいつもホームランを打つから、ルールなんてよく分らなくても理解できるんだけど)」
と、ビエール・トンミー氏が、被っていた赤いカープ帽をとり、青いドジャース帽を被り直した自らの姿を想像していると、とった赤いカープ帽を拾って、広い『太田川』の向こうに飛ばすようなiMessageが、友人のエヴァンジェリスト氏から入ってきた。
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「『山本浩二』は、『川向こう』の出身なんよ」
「あ。せやったんか。『山本浩二』はんも『安佐郡』のお人やったんか」
「違うけえ。『さえき』よおね。でも、『山本浩二』や『山本浩二』の実家が、野菜や果物、魚や肉、パンや飲み物、惣菜、その他、いろんな食品を売っとったんじゃないけえね」
「それやったら、まるでスーパーやないか。誰も、そないなこと思わへんで」
「そうよね。『さえき』は、国立市に本社を置く『スーパー』じゃけえ。毎週火曜日は、『火曜市』で100円均一の商品やら、200円均一の商品やらが色々と出るんよ」
「いらん情報や。アンサン、また態と『山本浩二』はんと関係あらへんこと云うて、話を逸らそうとしてんのやな」
「いや、『さえき』云うたら、アンタがスーパーの『さえき』と勘違いするといけん思うたけえ、注意したげたんよ」
「いらん注意や」
「要するにの、『山本浩二』は、『佐伯郡』の『五日市』町の出身なんよ。『火曜市』の出身じゃないけえね」
「アホンダラ!」
「『五日市』町は、今は、『広島市佐伯区』なんじゃけど、『佐伯区』は、今の『広島市』の西部地区で、やっぱり『太田川』の向こう側じゃ。それで、アンタあ、『山本浩二』を『広島』(広島市)出身と認めるん?」
「いや、認めへんで」
「でも、『カズヨシ』さんは、ほんまもんの『広島』出身じゃけえね」
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「(ふん!アイツ、また、『カズヨシ』なんて持ってきて、話を逸らすつもりだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の撹乱には惑わされないぞ、という意思を、背を椅子凭せ掛け、膝を組むことで示した。
(続く)
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