「(『くまモン』のアイコラを作るんでなかったら、アイツ、『熊本』関係の話へと派生させていくつもりだろう)」
と、ビエール・トンミー氏が、右手に持つiPhone14 Proの向こうにいる、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏を睨みつけるようにした時、そのエヴァンジェリスト氏から、更なる怒りを掻き立てくるようなiMessageが届いた。
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「アンタあ、『くまモン』のアイコラでも想像しとったんと違うん?やめてえや。これ以上、話を逸らさんといてや」
「そりゃ、こっちのセリフや」
「確かに、『L’histoire YAMAMOTO』の『山本さん』は、『熊本』出身で、『熊本』産の和栗を使った『モンブラン』も作っちゃってらしいけど、『熊本』のことは関係ないけえ」
「『モンブラン』?」
「あ、間違えんさんなよ。『4810』じゃないけえね」
「はあ?『4810』円とは、えらい高い『モンブラン』やないか」
「アンタあ、何云うとるん?『4810』じゃない、云うとるし、『4810』は、値段じゃのうて、標高から来とるみたいじゃし」
「『標高から来とる』?ああ、『4810』は、山の『モンブラン』の標高なんやな。誰が、山の『モンブラン』と勘違いするんや?」
「『4810』は、山の『モンブラン』の標高から来とるけど、山の『モンブラン』じゃないじゃろうがあ」
「また、訳の分らんこと云いよるで」
「アンタあ、お父様から『ホワイトスター』のこと、教えてもろうたんじゃないん?」
「『ホワイトスター』?」
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「(ああー!アイツ、また、次々と意味不明な言葉を出してきやがる!)」
と、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏にうんざりしたビエール・トンミー氏は、右手に持つiPhone14 Proの画面から視線を外し、部屋の壁を見るとはなく見遣った。
(続く)
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