「(どうせなら、『ジョニー・デップ』だろ)」
と、ビエール・トンミー氏が、ここで『ジョニー・デップ』を出すと、友人のエヴァンジェリスト氏は意味不明で戸惑うだろうと思っていると、エヴァンジェリスト氏から妙なカタカナiMessageが入った。
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「『メトレス・ロワイヤル』じゃね。あ!『バトル・ロワイヤル』じゃないけえね」
「また、『じゃないけえね』や」
「『バトル・ロワイヤル』は、プロレスラーがリングに3人以上上って、自分以外みんな敵で、互いに戦い合うて、最後にリングに残ったもんが勝ち、いうルールなんよ」
「いらん、いらん情報や」
「ほいじゃったら、いよいよ『メトレス・ロワイヤル』じゃね」
「何か知らへんが、それもいらへんで」
「でも、アンタ、なんか『ルイルイ』の反応したみたいじゃったけえ」
「どうせくだらん駄洒落云うなら、ぎょ、ぎょ、魚類、人類、ルイルイ『太川陽介』やのうて、ぎょ、ぎょ、魚類、人類、ルイルイ『ジョニー・デップ』とでも云うんやな」
「じゃけえ、『メトレス・ロワイヤル』じゃろ」
「なんや、『ジョニー・デップ』が、女装して、宮廷の『ウエイトレス』を演じた、とでも云うんか?そないな映画、あらへんで」
「アンタあ、『ジョニー・デップ』に『ウエイトレス』は禁句じゃないん?」
「は?なに、云いたいんや?」
「『ジョニー・デップ』のお母さんは、宮廷じゃのうてコヒー・ショップの『ウエイトレス』じゃったんじゃろ?」
「え?そうなんか?でも、なんで、それが禁句になんのや?」
「いや、禁句にまでなっとるかどうか知らんけど、『ジョニー・デップ』は、お母さんに虐待されとったあ、いう話みたいじゃけえ」
「ああ、そうなんかあ。でも、そやって、話を逸らしていったらあかんで。映画の中では、『ジョニー・デップ』は、『ウエイトレス』とは関係あらへんで。『ジョニー・デップ』は、最近、『ルイ』を演じたんや。『ルイ15世』や」
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「(どうだ!さすがのアイツも、『ルイルイ』から、『ルイ15世』を演じた『ジョニー・デップ』を持ち出してくるとは思わなかっただろう。ふふ)」
と、ビエール・トンミー氏は、周りに家臣を諂わせる『王』が如く、胸を反らせ、顎を上げ、下目遣いに、右手に持つiPhone14 Proを、その向こうにいるであろう友人のエヴァンジェリスト氏を見遣った。
(続く)
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