「(でも、そうかあ。栗を使った万年筆ってものが、本当にあるのか。どんなんだろう?栗の実の皮を貼り付けようなものなんだろうか?)」
と、ビエール・トンミー氏が、本来はどうでもいいと思っていることに、ついつい気を取られていると、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏が、また、あの妙な単語をiMessageで送ってきた。
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「アンタ、今度は、さすがに『OKB』は関係ない、と思うとるんじゃろう?」
「『OKB』?ああ、あの変ったことする地銀やな」
「ほうよね。『OKB』は、『大垣共立銀行』でえ。『OKB48総選挙」の『OKB』とは違うけえね」
「やからあ、『違う』もんのことは、云わんでええがな」
「いや、アンタが間違えるといけんけえね」
「『OKB48総選挙」て、どうせ、『AKB』の『岡山』版かなんかのアイドルの総選挙なんやろ。1位になったアイドルが、桃でもテニしてニッコリでもするんやろ」
「ほら、間違えたで。そうじゃないんよ」
「でも、間違えてもどうでもエエがな。どっちゃにしても、万年筆とは関係あらへんのやろ」
「ほうなんよ。『OKB48総選挙」の『OKB』は、万年筆とは関係ないんよ」
「やったら、やっぱり、どうでもエエやないか」
「いやの、『OKB48総選挙」の『OKB』は、万年筆とは関係ないんじゃけど、ちょっと勘違いしたら、万年筆かと思うかもしれんけえ」
「何が、『ちょっと勘違いしたら』なんや?」
「『OKB48総選挙」は、『ボールペン』の総選挙なんよ」
「は?」
「『OKB48総選挙」の『OKB』は、『OKiniri Balpen』なんよ」
「はああ?くだらんでえ」
「何、失礼なこと云うん!『高畑』さんが泣くでえ!」
「『高畑』さん?」
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「(アイツ、本当にもう、よくも次々と新しい意味不明な言葉とか人物を出しくるもんだ。はあ……っ)」
と、ビエール・トンミー氏は、感嘆とも唖然とも取れる溜息を漏らした。
(続く)
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