「(いや、いや。『前髪クネ男』が、なんなんだ?『あつこ』と『前髪クネ男』なんて関係あるはずがない。『あつこ』とのことは、ボクが結婚する前のことだから、妻に悪い、ということもないし、時代的にも『あまちゃん』よりずっと昔のことだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、『前髪クネ男』のことで、思考がクネクネしていると、友人のエヴァンジェリスト氏から、思い掛けない名前を告げるiMessageが入ってきた。
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「そりゃ、『前髪クネ男』こと『勝地涼』は、『前田敦子』と結婚したけえじゃないねえ。もう離婚もしとるけど」
「『前田敦子』?」
「なんねえ、知らんふりしんさんなよ」
「いや、『前田敦子』くらい知らんではないで。『AKB』やな。で、アンサン、ワテが、その『前田敦子』と『関係』あったと思うてんのか?」
「あんたが、そう云うたんじゃないねえ」
「ちゃう、ちゃう。ちゃいまんねん。ワテ、その『あつこ』とは『関係』なんかあったことあらへん」
「ああ、やっぱり、そっちの『あつこ』じゃなかったんじゃね」
「ああ、そっちの『あつこ』やあらへん」
「ということは、あっちの『あつこ』がエエんじゃね?『和田アキ子』でも『前田敦子』でものうて」
「ああ、『和田アキ子』も『前田敦子』もいらへん。でも、あっちの『あつこ』て、だれのことや?いや、なんで『あつこ』のこと、話してんやったかいな?『あっち』でも『こっち』でも『どっち』でも、なんでもええけど」
「なんねえ、『あっちこっち丁稚』みたいな云い方してえ。ワシ、『あっちこっち丁稚』は、多分、ほとんど見たことないけど、ありゃ、『番頭はんと丁稚どん』のリメイクじゃろ?『番頭はんと丁稚どん』は、ワシが幼稚園の頃の公開コメディじゃけど、ワシ、なんか覚えとるんよ。丁稚の一人の『大村崑』が好きじゃったんよ」
「ああ、『大村崑』かあ…」
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「(『大村崑』は、懐かしい。『♫トントンとんまのて~んぐさん』だな)」
と、ビエール・トンミー氏は、『頓馬天狗』に扮した『大村崑』の眼鏡がずり落ちている様を思い出し、思わず、笑みをこぼしていた。
(続く)
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