「(『番頭はんと丁稚どん』も、なんとなく記憶にあるような気もするし、丁稚姿の『大村崑』も覚えがあるような気もするが…….いやいや、そんなことどうでもいい)」
と、ビエール・トンミー氏は、思い出しかけていた『オロナミンC』の『大村崑』の像を脳理から消し、友人のエヴァンジェリスト氏に向け、我に返ったiMessageを送った。
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「あんなあ、アンサン、また、『番頭はんと丁稚どん』とか『大村崑』とか、話をあっちゃの方に持ってことしてんやな」
「いや、『あっちゃの方』じゃのうて、あっちの『あつこ』のこと、云おうとしとるんじゃないねえ」
「ああ、せや、『あつこ』や。で、あっちの『あつこ』て誰やねん?」
「『高畑淳子』に決っとるじゃろうがあ」
「『高畑淳子』?」
「『2003年版』の『東政子』よおねえ」
「ああ、『白い巨塔』の教授夫人やな」
「今更、何云うとるん。ずっと『白い巨塔』のこと、話しとるじゃないねえ」
「いや、アンサンが、『南総里見八犬伝』とか『里見浩太朗』とか『ひみつのアッコちゃん』とか『和田アキ子』とか『前田敦子』とかなんだとか、話をどんどん脱線させていったんやないか
「アンタあ、自分が『哀れなるものたち』のことを熱心に語ったんを忘れんさんなよ」
「まあ、エエわ。要するに、『2003年版』の『東政子』を演じたんが、『高畑淳子』いう女優なんやな。確か、結構、迫力あったあ、思うで」
「そりゃ、劇団『青年座』の看板女優じゃけえね。『1978年版』で『東政子』を演った『東恵美子』は、劇団『青年座』の創立メンバーじゃけえ、『青年座』つながりじゃねえ」
「ああ、そうでっか。でも、そないなこと、どうでもエエ。『高畑淳子』はんは、ええ女優かもしれんけど、ワテ、興味あらへんねん」
「なんでえやあ?『高畑淳子』は、あの『オータニ』さんとの間に子どもまで作ったのにい」
「はあああ!!!!?????何、寝惚けたこと云うてんのや?!『高畑淳子』は、おばはんやろが」
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「(アイツ、云うにこと欠いて、妄想にもならないことを云い出してくるなんて、ついにイカレタか!?)」
と、ビエール・トンミー氏は、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の頭が爆発している様を想像した。
(続く)
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