「(『ドリー・キムラ』が、女子プロレスラーでないなら、ラスベガス生れの日系三世の女性が、ハワイ・オアフ島生れの日系三世『タニー・オータニ』とどんな関係があるんだ?)」
と、ビエール.トンミー氏が、またもや、知らず識らずの内に、友人のエヴァンジェリスト氏の術中に嵌ってしまっていると、更に術中に嵌め込もうとするiMessageが入った。
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「じゃけえ、『ドリー・キムラ』は、『ドリー・ファンク・シニア』とも『ドリー・ファンク・ジュニア』とも関係ない、云うたじゃろうがいねえ。でも、『ドリー・キムラ』は、『ナンヨウハギ』でもないけえね」
「ナ?ナ?ナ?『ナンヨウハギ』?」
「アンタあ、『ナハ、ナハ、ナハ』の『せんだみつお』みたいな云い方するん、やめんさいやあ」
「また勝手に、変なとこにワテを誘導するんやないで。ワテ、『ナハ、ナハ、ナハ』なんて云うとらへん」
「まあ、アンタあ、『M78星雲』から来たんじゃないじゃろうけえねえ」
「何が『M78星雲』や。『ウルトラマン』みたいなこと云うんやあらへん」
「そりゃ、アンタが『ウルトラマン』みたいな体にぴっちりとしたボディ・スーツ着たら、『凶器』が丸見えな感じになって、地球のオナゴたちがパニックになるじゃろうけえねえ」
「そこんとこは確かにそやけど、『せんだみつお』は、『ウルトラマン』とは関係あらへんやろ。『ウルトラマン』には出とらんかったはずやし、ましてや、こないなこと云うんもアホらしいけど、『M78星雲』出身でもあらへん」
「じゃあ、アンタあ、『せんだみつお』は、『那覇』出身じゃあ思うとるん?それで、『ナハ、ナハ、ナハ』云うとると思うとるん?」
「『せんだみつお』の出身地なんか知るかいな。知りとうもないで」
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「(しまったあ。余計なことを云ってしまったあ)」
と、ビエール・トンミー氏は、迂闊な自らの口をギュッと締め、横に引いた。
(続く)
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