チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】（その456）

 

「（あ？？いや！？ひょっとしてボクのせいか？ボクが、『せんだみつお』を誘引してしまったのか？）」

と、ビエール・トンミー氏の思考が、友人のエヴァンジェリスト氏への怒りから、ふと自身への反省へと向かい始めた時、エヴァンジェリスト氏からその反省を裏付けるかのようなiMessageが入ってきた。

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「ほうじゃ！ワシ、『せんだみつお』のことも『ウルトラマン』のことも話したかったんじゃないんよ。それなのに、アンタあ、いうたら…」

「な、な、な、なんや云うねん、ワテのこと？」

「ほら、また、『ナハ、ナハ、ナハ』の『せんだみつお』みたいな云い方したんじゃないねえ」

「はあ？ワテは、『ナハ、ナハ、ナハ』やのうて、『ナ？ナ？ナ？』と云うただけやで。あ！せや、『ナンヨウハギ』や。『ナンヨウハギ』云おうとして、その前に、『ナ？ナ？ナ？』と云うてもうたんや」

「『ナンヨウハギ』がどしたん？」

「それは、こっちが云うセリフや。『ナンヨウハギ』云うてきたんは、アンサンのほうやで。なんで、いきなり『ナンヨウハギ』がでてくんねん。いやいや、その前に、そもそも、『ナンヨウハギ』て何や？」

「『スズキ』じゃないねえ」

「はあ？『スズキ』はん？あれ？アンサン、確か、『ドリー・キムラ』はんが、『ナンヨウハギ』や、云うたんやあらへんかったか？あ、『ドリー・キムラ』はんは、オナゴやから、結婚して『キムラ』はんになったけど、旧姓は、『スズキ』はんやった、いうことなんか？」

「いや、『ドリー・キムラ』は、旧姓が『キムラ』で、今の本名は、結婚して『マキノ』じゃけえ」

「『キムラ』はんが『マキノ』はんになったんか。せやったら、『ドリー・キムラ』はんのどこが『スズキ』はんなんや？あ、隣の家が、『スズキ』はんや、とても云うんやないんか？それとも、『イチロー・スズキ』のファンやとか『ジムニー』の『スズキ』に乗っとるとでも云うて、また面白うもないアイコラ作って披露したろ、思うてんのやないんか？」

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「（ふん！図星だろう）」

と思っただけで、実際には鼻は鳴らさなかったと思ったビエール・トンミー氏であったが、鼻腔から微かな水が飛んで行ったのであった。

（続く）