「(だが、平和な時代だった…父は、優しくも威厳があり、母は、聡明にして慎みがあり、妹は、ボク以上に優秀だった)」
と、ビエール・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏の言葉に不気味さを覚えながらも、両親共に健在で、まだ中学生で当然、まだ家にいた妹を含めた4人家族の幸せだった時代を思い出していると、エヴァンジェリスト氏から、その平和な脳内画像を引き千切るようなiMessageが入ってきた。
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「アンタあ、独りで、ブラウン管に齧りついとったんじゃろ?」
「え?ブラウン管?」
「何を惚けとるん?その頃のテレビはまだ、液晶じゃのうて、当然、ブラウン管じゃったじゃないねえ」
「当り前や」
「『♩アウト、セーフ、ヨヨイノヨイ!』」
「オゲレツな歌は、やめれ!」
「アンタもブラウン管に齧りついて、一緒に『♩アウト、セーフ』云うとったんじゃないん?」
「云わん、云わへんかったあて」
「『二郎』さん応援しとったんじゃろ?」
「はああ?なんで、ワテが、『坂上二郎』はんを応援すんねん?」
「そりゃ、女優とか女性タレントが脱ぐんがエエんで、『二郎』さんのパンツ姿なんか見とうなかったじゃろ?」
「ああ、当り前や。誰が、『坂上二郎』はんのパンツ姿なんか…いや、ワテは、『天と地と』を見とった、云うたやろ」
「ああ、8:45まではの。ふふ」
「?…」
「『コント55号の裏番組をぶっとばせ!』の『野球拳』のコーナーは、『天と地と』の放送が終る8:45を過ぎてからじゃったけえのお」
「アンサン、ほんまどうでもエエことはよう覚えてんのやなあ」
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「(そうかあ。そうだったんだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、『コント55号の裏番組をぶっとばせ!』がぶっ飛ばそうとしていた裏番組が、NHKの大河ドラマ『天と地と』をだったことを知り、その『天と地と』を観ていた自分がどうやって、『コント55号の裏番組をぶっとばせ!』でしていた『野球拳』を観ることができたのか覚えていなかったが、その謎を友人のエヴァンジェリスト氏が解いたことに、『どうでもエエことはよう覚えてんのやなあ』と云いながらも、素直に感心していた。
(続く)
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