「(『萩本欽一』だって、特に好きじゃないんだ。でも、『野球拳』は…)」
と、ビエール・トンミー氏は、『萩本欽一』が、『坂上二郎』とのコンビ『コント55号』での番組(『コント55号の裏番組をぶっとばせ!』)の中で、女性ゲストがジャンケンに負けて脱いでいく『野球拳』のコーナーのことをふと思い出し、思わず、iPhone14 Proを持たぬ左手を股間に持っていった時、友人のエヴァンジェリスト氏から、そん光景を盗み見していたかのようなiMessageが入ってきた。
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「ワシ、『見栄晴』にも、『見栄晴』を生んだ『萩本欽一』にも興味はないんよ。『野球拳』は、良かったけどのお。アンタも、そう思うじゃろ?ふふ」
「アンサン、あの頃からオゲレツやったんやなあ」
「『あの頃』?アンタも、『野球拳』で『んぐっ!』しとったんじゃね!」
「ちゃう、ちゃう。ワテは、あの時間は、NHKで大河ドラマの『天と地と』を観てたんや」
「『あの時間』?ふふ」
「なんや、やめれ、その気色悪い含み笑いは」
「『あの時間』いうんは、どの時間なんねえ?『萩本欽一』いうか『コント55号』が『野球拳』をしとったんは、『コント55号の裏番組をぶっとばせ!』で、日曜日の夜8時から始まる番組じゃったけえ、まさに『ぶっとばそう』とした『裏番組』は、視聴率の高いNHKで大河ドラマ『天と地と』じゃったのお」
「おお、せや、せや。せやさかい、ワテ、『野球拳』なんか観てへんのや」
「アンタのお父様やお母様も、『天と地と』を一緒にご覧になられたとったんじゃろうのお。妹さんも一緒じゃったかもの」
「ああ、せやった」
「で、お父様やお母様は、『天と地と』が終ったら、オシッコしにトイレ行ったり、家事をしに台所に戻っていかれたんじゃないん?妹さんは、勉強熱心じゃけえ、自分の部屋に勉強しに行ったんじゃろうかのお?」
「おお、アンサン、まるでワテのウチにおったみたいによう知っとるやないか」
「ということは、テレビの前に残っとったんは、アンタだけや」
「え?」
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「(な、なんだ?アイツ、何を云いたいんだ?)」
と、ビエール・トンミー氏は、どこかモッタイをつけたアイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の言葉に、不安というよりも不気味さを覚えた。
(続く)
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