「(アイツ、きっと、『アンタあ、ワシが大きな声出したん、iMessageの文面で聞こえるん?すごいのお!』とでも、突っ込んでくるんだろう)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏に対して、『なんや、いきなり大きな声出しおって』とiMessageを返信したことに関して、エヴァンジェリスト氏が揶揄してくることを覚悟していると、エヴァンジェリスト氏から、揶揄返しをする気も起きぬくだらないiMessageが入ってきた。
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「以心伝心、シャープの替え芯」
「アンサン、自分の脳味噌、変えなはれ」
「アンタとワシとは、やっぱり心と心とが繋がっっとるけえ、文字を読んだだけで、アンタ、ワシの声が聞こえてくるんじゃね」
「気持ち悪いこと云わんといて」
「アンタ、『豊登』のこと『どうしゅん』じゃと思う取ったんじゃろ?」
「え?『どうしゅん』?なんや、それ?」
「『豊登』は『道春』じゃろ?」
「知らんけど、そうなんやろ?」
「でも、アンタ、『道春』を『みちはる』じゃと思わず、『どうしゅん』じゃと思うたんじゃろう」
「そもそも、『豊登』はんが『道春』なんも知らへんかったし、『豊登』はんのことも、多分、知らへんかったんや」
「まあ、照れんさんなや。博学なアンタのことじゃ、『羅山』のことは知っとったんじゃろう」
「『羅山』?また、なんか新しいモン、出してきよったで」
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「(『羅山』?どこかで聞いたことがあるような気もしないではないが…)」
と、ビエール・トンミー氏は、脳内に何か引っかかるものを感じ、自らの脳の中に手を突っ込み、それを取る像をイメージした。
(続く)
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