「(そうかあ。ボクは、理解は抜群にあるから、知識は持合せていないことでも、話についていけるんだ!)」
と、ビエール・トンミー氏が、自画自賛していると、慇懃無礼にも謙虚さを装ったiMessageが、友人のエヴァンジェリスト氏から入ってきた。
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「アンタにゃあ、寝っ転がって鼻くそほじくりながらでも聞きゃあええような簡単なことを説明してもええ?」
「ああ、エエで。寝っ転がって鼻くそほじくりながら聞いたる」
「アンタあ、天下の『ハンカチ大学』商学部在学にゃあ、まだ『純資産の部』はなかったけえ、その中身は知らんじゃろうけど、アンタのことじゃ、ちょこっと説明したらすぐ解るじゃろ」
「どやろな。なんぼ、『裏組織』との繋がりがあるいうても、大学卒業して40数年経つさかいな」
「『純資産の部』の中は、大きゅう分けると、『株主資本』と『評価・換算差額等』と『新株予約権』になるんよ」
「なんや、そういうことなんか」
「なんぼ簡単に理解できるいうても、アンタ、ほじくった鼻くそを食べんさんなや」
「おお、有難とよ。簡単過ぎてボーとしてもうて、確かに、ほじくった鼻くそを食べかねんとことやったで」
「『株主資本』は、云うまでものう、確定した株主の持分じゃけえ、当然、『自己資本』じゃろ?」
「『当ったり前田の』ちゅうとこやな」
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「(アイツの云っていること、ぜ~んぜん分らん)」
と、ビエール・トンミー氏は、誰が見ている訳でもないが、欧米人風に、両腕を曲げてそれぞれ体の横に持っていき、掌を上に向け、首を傾げて見せた。
(続く)
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