「(そうだ、語るぞー!ボクは、新しいEクラスが待ち遠しくて堪らないんだ!)」
と、ビエール・トンミー氏が、意気込みを両肩を上げることで示した時、友人のエヴァンジェリスト氏から、その意気込みをやや削ぐような無礼なiMessageが入ってきた。
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「ええよ。ワシ、我慢するけえ」
「我慢!?なんが、我慢なんや!こっちが、どんだけ我慢してきたと思うてんのや?」
「でも、ワシ、アンタを舐めとらんよ」
「何、云うてんのや。アンサン、ワテのこと、舐めまくりやないか!」
「アンタこそ、何、云うとるん?ワシ、ベロ(舌)でアンタの体、舐めとことなんか、『広島皆実高校』1年7ホームで出会うてから一度もないけえ」
「へっ!ベロ(舌)でワテの体、舐めるっ!?」
「でも、アンタあ、ベロ(舌)で、しかも、『超長舌(ベロ)』で、ワシの体、舐めよういうんじゃろ、今から?」
「ど、ど、ど、ドアホめがあ!」
「気持ち悪いけど、アンタ、大事な友だちじゃけえ、ワシ、我慢するで。でも、舐められて、間違うて『その気』にならんよう、なんか別のことを考えるようにするけえ」
「我慢せんでエエ。いや、間違うても、誰がアンサンの体なんか舐めるかいな。くだらんこと云うとらんで、エエから、ワテの『松ベンツ』話聞きなはれ」
「『松ベンツ』?」
「せや、『松ベンツ』や。新型Eクラスには、3種類のグレードがあんのや。『松・竹・梅』で、『松』が勿論、最上級やねん」
「『勿論』?」
「んん?」
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「(なんだ、なんだ?ようやく、こっちが『松ベンツ』を語ろうとしているのに)」
と、ビエール・トンミー氏は、出鼻を挫かれた不機嫌を、まさに鼻を歪めることで表した。
(続く)
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