「(アイツ、ボクの『松ベンツ』の話をまともに聞く気がないんだ。でも、いい。語るぞお!)」
と、ビエール・トンミー氏は、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のチャチに負けない覚悟を自らの胸に膨らませ、ついでに鼻腔も膨らませながら、エヴァンジェリスト氏向けのiMessageを続けた。
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「『松・竹・梅』のどのグレードの車両も、『理想のE』の装備にするんには。オプションが必要なんや。例えば、スライディング・ルーフはどの車両もオプションになってんねん」
「おお!『スライディング・ルーフ』!そのオプションだけで、新車のコンパクトカーが買える位なんじゃろ?」
「せやで。よう知ってんやないか」
「確か、どっかのBlogに書いてあったんよ」
「ああ、あのオゲレツBlogやな」
(参照:【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その14])
「『スライディング・ルーフ』は、クルマの『天窓』じゃろ?」
「そないに思うたことあらへんけど、まあ、そう云えんこともないなあ」
「アンタあ、家(自宅)にも高価な『天窓』付けとるんじゃろ?」
「ああ、せやで。あれは、『若気の至り』やったんや。『何でコナイなヤヤコシイ奴付けたんやろか』と、老人になって反省や」
「ああ、『何でコナイなヤヤコシイ奴(オナゴ)とシタんやろか」みたいな感じじゃったんじゃね」
「いや、ワテ、ヤヤコシイ女子と付合うたことないし、オナゴとはヤヤコシイことなってへんねん。そこは、人徳ちゅうとこやろな。けど、『天窓』は、人徳では解決せえへん」
「ああ、『天窓』がヤヤコシイいうんは、『天窓』から訪問セールスの営業が飛び込んできたりすることなん?」
「アンサン、ほんまアホなんとちゃうか?」
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「(アイツ、『天窓』のこと、全く分ってない)」
と、ビエール・トンミー氏は、今いる自室には付いていない『天窓』を見上げるように、上目遣いになった。
(続く)
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