「(もう少し上手く相槌を打たないとダメだなあ)」
と、ビエール・トンミー氏が、氏なりの反省をしていたが、その反省では問題解決にならないiMessageを友人のエヴァンジェリスト氏は、送ってきた。
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「退屈なんなら、アンタに説明させたぎょう」
「え?な、な、何を?」
「『自己資本比率』が仮に50%以上あっても、企業は倒産する可能性があるじゃろ?」
「え?あ、ああ、ああ…そないな場合もあるかもしれへんな…」
「やっぱりそうなん?」
「『そうなん』?あ、あ、ああ…」
「そこんとこ、説明してあげんさい」
「『説明してあげんさい』?誰にや?」
「読者に決っとるじゃろうがいねえ」
「また、訳の分らんこと云いよるな。まあ、エエわ。あんな、ワテが、そこんとこ説明すんのは簡単や」
「じゃけえ、説明してえや」
「けどやな。ワテが、持っとる知識をやたら披露するんのは、例の『組織』がエエように思わんのや」
「え!あの『裏組織』?!」
「せや、あの『組織』や。怖いでえ」
「そりゃ、怖いけえ。いけん、いけん。ワシが説明する」
「おお、仕方ないのお。説明させたる」
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「(ああ、危なかったあ)」
と、ビエール・トンミー氏が、大きく息を吸い、胸を膨らませると、『フーッ』と息を吐き、胸は前傾姿勢で萎んでいった。
(続く)
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