2017年5月28日日曜日

【世紀のスクープ?】トンミー氏、タツ!?(前編)




「そんなはずはない!」

特派員からの報告に対して、吐き捨てるように云った。

エヴァンジェリスト氏はこのところ、不機嫌なのだ。

「いえ、本当です。トンミー氏自身がそう口にしたのです」

Blog『プロの旅人』は、友であるビエール・トンミーのことばかり採り上げ、自分のことに触れないのだ。稀に触れても、それは、ビエール・トンミーの『妄走』の登場人部としてに過ぎないのである。

「そんなはずはない!」

もうこれ以上、友の『活躍』を見たくないからなのか、エヴァンジェリスト氏は再び、特派員の報告を否定した。

「しかし、本当なのです。トンミー氏は確かに云ったのです。『俺は、タツ!』と」
「そんなはずはない!口だけだ。アイツももう歳だ。今更、タツことなんかあるものか!」







(続く)











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