(参照:アムステルダムで『彼女』に会った(その4)【ヨーロッパ出張記】の続き)
2017年7月4日午後に到着した岩手県久慈市も、新幹線駅のある二戸と同様、涼しいというよりも寒い、という方が相応しいくらいであった。まるで、1989年7月のアムステルダムのように。
翌日(7月5日)は、久慈市は、もう寒いということはなかったが、東京に比べるとはるかにしのぎやすい気温であった。
その久慈市で、エヴァンジェリスト氏は、『彼女』に会った。
そう、『あまちゃん』である。
久慈駅前にある『駅前デパート』には、未だに『あまちゃん』の看板があったのだ。
『あまちゃん』こと『天野アキ』を演じた本名・能年玲奈こと『のん』は、今年(2017年)、地元岩手県のトップの地銀である岩手銀行のイメージ・キャラクターになったくらい、岩手県は(特に久慈市等、三陸海岸地域は)、未だに『あまちゃん』の里であるのだ。
1989年(今から28年前だ)の7月5日のアムステルダムで遭遇した『彼女』は、『天野アキ』よりも、『本名・能年玲奈』よりも、或いは、『のん』よりも有名な日本人女性であった。
その『彼女』に会う前、エヴァンジェリスト氏はまだアムステルダムの街を彷徨いていた。
チーズ屋さんがあった。
チーズは嫌いではなかったが(どちらかと云えば、好きであったが)、アムステルダムのチーズ屋さんに関心を示さなかった。
店頭のショーウインドウに並んでいたのは、ゴーダチーズであったのだ。
今はゴーダチーズも好きであるが、当時(1989年頃)、エヴァンジェリスト氏が接していたのは、フランス人であった。
エヴァンジェリスト氏が、でフランス人たちと共に開設した団体では、フランス人たちとソシソン(Saucisson)を、ブルーチーズやカマンベールチーズと共にフランスパンに載せ、よく食したものであった。ゴーダチーズは、そこにはなかった。
あの時、本場のゴーダチーズを食べておけばよかった、とエヴァンジェリスト氏は後悔する。
その後悔を耳にし友人のビーエル・トンミー氏は、
「勿体ない!」
と叫んだ。
チーズというかチーズ臭いソレが好きなビーエル・トンミー氏は、
「ピンクの『ショウウインドウ』で(和訳すると『飾り窓』になるらしい)、本場の『チーズ』を買えばよかったのに」
と、我が事のように残念がった。
(続く)
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