「Windowsって、どうして、使い終わったら、こまめに終了させないといけないんですか?」
席の横の通路に、JANAのあのスチュワーデス(CA)が、険しい顔をして立っていた。
「Macって、使い終わったらスリープさせるだけで、シャットダウンなんかさせないんですって」
どうして、あのスチュワーデス(CA)が今またここにいるのだ。ついさっきまで、前方席の方にいたはずだ…….
「なのに、どうしてWindowsって、まめに終了させないといけないんですか?!!!」
スチュワーデス(CA)は唾を飛ばして、ビエール・トンミー氏に突っかかってきた。
「いや、ま、それは…..」
「いや、ま、それは….定期的に再起動しなければPCが不安定になるので、.私は、1日の終りにはシャットダウンさせます。でも、面倒だったら、スリープさせるのでもいいとは…..」
スチュワーデス(CA)の剣幕にたじろぎながらも、ビエール・トンミー氏はなんとか反論を試みたが……..
「スリープさせても、スリープ解除に時間がかかるじゃないですか!」
「いや、それ程、時間がかかる訳でも……」
「Macって、スリープ解除に時間が余りかからない、っていうか、『あ』と云う間もない程直ぐにスリープは加除されているんですって」
「…….」
「なのに、Windowsったら、まめにシャットダウンしなくちゃいけないし、スリープさせたらさせたで、解除に時間がかかるし、ん、もう!」
スチュワーデス(CA)は、『ぷりぷり』を表現したらこうなだろうという表情でビエール・トンミー氏を睨むつけると、再び、前方に向って行った。
そしてまた、数列前の席で、
「やっぱりいいですよねえ。iBook、いいなあ」
と、エヴァンジェリスト氏に対して、甘えた声で話し掛けていた。
スチュワーデス(CA)の口撃にうまく反論できなかった悔しさと惨めさに、ビエール・トンミー氏は、
「エ、エ、エヴァの奴う!」
と歯軋りをすることもできず、顔をWindows PCに落とした。
「Windowsの奴う!」
と、呻いたその時、Windows PCのキーボードに泡状のものを見つけた。
「唾だ!」
そう、泡状になったものは、唾であった。
「なのに、どうしてWindowsって、まめに終了させないといけないんですか?!!!」
と叫びながら、あのスチュワーデス(CA)が飛ばした唾であった。
ビエール・トンミー氏の右手がキーボードに伸びた。
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿