「どうでもいいから、教えてよ!シテよお。入れてよお!」
JANAのスチュワーデス(CA)は、少し、少しだけだが甘い声を出し、ビエール・トンミー氏は、股間に当てた両手を更に強く、股間に押し当てのであった。
しかし、ここは機内だ。ここで『シテ』と云われても、他人の目がある….いやいや、スチュワーデス(CA)のPCは、ここにはないではないか。
「なにをブツブツ云ってるの!分ってるのよ、貴方たちの魂胆は!」
「え、魂胆?」
「iBookだったら、貴方たちのお世話になんかなる必要はないわ」
ああ、確かに、iPhoneは使い易い。だから、自分もiPhoneを使っている。間違ってもAndoridは使わない。
きっとWindowsを馬鹿にする気分とAndroidを無視する気分は同じなのであろう。
だが、iBookは………はあ?iBook?
ふと、またまたまた、ある疑問がビエール・トンミー氏の眉間に浮かんだ。
ビエール・トンミー氏が股間に当てた両手の力が弱まった。
「iBookだったら、貴方たちのお世話になんかなる必要はないわ」
何かおかしい。iBookやiPhoneなら使い易い、とJANAのスチュワーデス(CA)は、主張しているのだ。
Windows派としては悔しいが、その主張は認めざるを得ない。確かに、iBookやiPhoneは使い易いからだ。
しかし、おかしくはないか?iBookが販売されていた頃、iPhoneはまだ世に出てはいなかったのではなかったか………
「何よ、おかしいのは、貴方たちの方じゃないの!」
どういうことだ、さっきから、『貴方たち』、『貴方たち』って、自分と他の誰のことを云っているのだ。
「貴方たちシステム部は、Macだと社内の誰も自分たちを頼らなくなって、自分たちの存在意義がなくなるんでしょ!」
ああ、『貴方たち』って、システム部の者たちのことを云っているのか。
「貴方たちは、態と社内のPCをWindowsで統一したのでしょ。社員が皆、貴方たちを頼らないといけないから」
ああ、そういう見方もあるのか。そのつもりはなかったが、Windowsは、システム部が付いていないと、社員たちは困るはずだ。
「Windowsって、バージョンアップすると使い方が変って、混乱させられるけど、それも態とでしょ!故意に、仕様を変えてるんでしょ!」
いや、Windowsを作っているのは、『自分たち』ではない。
「言い訳はよして!いいわ、私、覚悟を決めたから……」
な、な、何の覚悟を決めたのだ、JANAのスチュワーデス(CA)は?
(続く)
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