「Windowsって、どうしてPDFファイルを加工できないんですか?!」
JANAのスチュワーデス(CA)は、ビエール・トンミー氏の期待通りの責め方をして来た。
「いや、できますよ。『いきなりPDF』等のソフトを入れて…..」
「Macだったら、標準機能でできるんですってよ!」
いいぞ、いいぞ!
「貴方が言い出したんですから、ちゃんと教えてくれなきゃ困ります!」
え?.....な、な、何を云い出すのだ…….そのアプローチは、想定外だ。
「貴方、システム部なんだから、『いきなり』ステーキかなんか知らないけど、そんなの入手したり、PCにインストールしたりするの得意でしょ!」
「は?....は?」
スチュワーデス(CA)は何故、自分がシステム部だということを知っているのだ?
いや…….違う、自分はもう…….
そうだ、自分はもう、会社をリタイアした身だ。確かに、元システム部ではあったが、今はもう……
「リタイアしていようが、いまいが、こちらには関係ありません!それに、貴方、本当にリタイアしてんの?!」
ええーつ!JANAのスチュワーデス(CA)は、こちらの心の声も聞こえるのか?
いやいや、そんな馬鹿なことはない。
「いえ、しがない年金受給者ですよ」
「嘘おっしゃい!だって今、出張中じゃないの!」
「はっ!?」
そうだ、そう言われれば、確かに今、出張中だ。さっきも、Outlookで仕事のメールを打っていたところだ。何故だ?........
「でしょ。ちゃんと仕事してること、分ってるんだから」
「えっ?」
また、心の声を読んでいる。
このJANAのスチュワーデス(CA)は、ただ者ではない。
「え?JANA?」
ふと、またまた、ある疑問がビエール・トンミー氏の眉間に浮かんだ。
(続く)
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