2017年12月28日木曜日

「Windowsですか?」(その35)[流涎のビエール・トンミー氏]



「あ・り・が・と!」

甘える声でそう云ったのは、あのJANAのスチュワーデス(CA)であった。

「ん、『いきなり』入れてくれて….ふふ」

スチュワーデス(CA)は、裸体にバスタオルを巻いていた。バスルームから出て来たところであったようだ。

「ゴクッ!」

ビエール・トンミー氏は、唾を飲み込んだ。

「よく眠ってたわ。頑張ったから疲れたのね。ふふ」

頑張った?!

「ええっ!?」

自分は、『頑張った』のか?






自分は、『頑張った』のか?

「うん、頑張った!」

ベッドのシーツに包まれたブランケットの下で、何かが、そう答えたようであった。

「?」

ビエール・トンミー氏は、下半身に目をやった。ブランケットが盛り上がっていた。

「そうだったのか……」

そう、ソレはかつて、『原宿の凶器』と呼ばれたものであった。『野獣』であった。

「そうだわ、マムシだわ。白い炎を吐くマムシだわ」



スチュワーデス(CA)は、ビエール・トンミー氏の心を読んでそう云った。

そうだ、このスチュワーデス(CA)は、人の心を読めるのであった。

自分のマムシは、『頑張った』のか!?『原宿の凶器』も今や、『○○の小器』となってチンマリしていたはずであったが……..

しかし、『頑張った』記憶がない。妻には申し訳ないが、『頑張った』のであったなら、そのことを覚えていたかった。

「でも、キッチリ、『いきなり』入れてくれたでしょ。ふふ」

スチュワーデス(CA)は、JANAホテルの豪華な部屋の応接セットの椅子に脚を組んで腰掛けて、不敵な笑みを浮かべて、そう云った。

「ゴクッ!」

ビエール・トンミー氏は、スチュワーデス(CA)が裸体に巻いたバスタオルから出された美脚に、思わず再び、唾を飲み込んだ。

しかし、美脚の側のテーブルの上に、ノートPCがあり、その横に『いきなりPDF』のパッケージの箱が置いてあった。

「は!?そうか、そうだったのか……」


(続く)



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