福岡のJANAのテルの一室であった。
裸体でベッドに横たわるビエール・トンミー氏に、JANAのスチュワーデス(CA)が、云った。
「まだまだ、元気じゃないの!」
スチュワーデス(CA)の視線の先には、コケシのマムシ、マムシのコケシが、ビエール・トンミー氏の裸体の下半身から垂直に聳え立っていた。
「Windowsで良かったわ」
「?」
「Windowsで良かったわ」
「?」
「だって、Macだったら、『いきなりPDF』って要らないもの」
そうだ、Mac用の『いきなりPDF』は、ないはずだ。Macでは、『いきなりPDF』のようなソフトは不要だからだ。OS自体が(正確には、『プレビュー』というアプリケーションが)、PDFを編集する等の機能を持っているからだ。
「Windowsで良かったのよ。アタシが使っているパソコンが、Macだったら、貴方にここに来てもらうことってなかったでしょ」
JANAの機内では、あれだけWindowsに対する不満をぶつけてきていたののに……
「Macの方がずっと綺麗で、ずっとずっと使い易いわ。Windowsって醜くて、融通が利かなくて…….でも、アタシ、イケメンより、臭いオジイサンの方が『スキ』なの」
それが、女性心理というものであるのか。いやいや、自分は、『臭いオジイサン』なのか?
「そう、臭いわ。とても臭うわ。堪らないわ、貴方のコケシのマムシ、マムシのコケシって。その臭いがもう堪らなくって….」
と云うと、スチュワーデス(CA)は、コケシのマムシ、マムシのコケシの頭をツンと指でついた。
「オオーッ!!!」
ビエール・トンミー氏は、思わず、叫んだ。
そして、自身のコケシのマムシ、マムシのコケシを突いてきたスチュワーデス(CA)の手を捉え、ベッドにぐっと引き寄せた。
「妻よ、許せ!もう無理だあ!!!」
(続く)
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