ビエール・トンミー氏は、自分のマムシが『頑張った』らしいのにその記憶がなかった。
しかし、『頑張った』記憶がないのも無理はなかったのだ。
JANAホテルの部屋で、スチュワーデス(CA)が、バスタオルからのぞかせた美脚を組んで座る椅子の横のテーブルの上には、ノートPCがあり、その横に『いきなりPDF』のパッケージの箱が置いてあった。
そうだ、自分のマムシをアソコに『挿れた』のではなく、
「どうでもいいから、教えてよ!シテよお。入れてよお!」
と、スチュワーデス(CA)にそう云われ、彼女のノートPCに『いきなりPDF』を『入れて』(インストールして)あげただけなのだ。
残念な気持ちも強かったが、ホッとした。
「俺は、妻を裏切ってはいなかったのだ!」
ビエール・トンミー氏は、自身のマムシをシーツの下で優しく撫でた…..
「パッーッ!」
その時、いきなりシーツがめくられた。
「ブルッ!」
と震えた無防備なビエール・トンミー氏のマムシは、コケシのように硬直したまま、自身の上に開いた空間を見上げた。
「貴方、『入れた』のは、『いきなりPDF』だけだったと思ってるの?」
「えっ!?」
応接セットの椅子に脚を組んで腰掛けていたはずのスチュワーデス(CA)が、いつの間にか、ベッドサイドに立っていた。
「『いきなりPDF』を入れるだけで、下半身まで裸になる必要があったのかしら?ふふ」
ビエール・トンミー氏は、自身の下半身に目を遣った。
コケシのマムシ、マムシのコケシは、裸体の下半身から垂直に聳え立っていた。
「まだまだ、元気じゃないの!」
そうなのか?本当にそうなのか?俺は、スチュワーデス(CA)のPCに、ただ『いきなりPDF』を入れただけではなかったのか?
「Windowsで良かったわ」
「?」
(続く)
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