JANAのスチュワーデス(CA)は、相手の心の声も聞こえるのか、
「リタイアしていようが、いまいが、こちらには関係ありません!それに、貴方、本当にリタイアしてんの?!」
と、ビエール・トンミー氏を責め立てた。
ビエール・トンミー氏は、
「自分はもう、会社をリタイアした身だ。確かに、元システム部ではあったが、今はもう……」
と、心の中で呟いたのだ。そして、
「いえ、しがない年金受給者ですよ」
と反論を試みたが、スチュワーデス(CA)は、更に責めてきた。
「嘘おっしゃい!だって今、出張中じゃないの!」
そうだ、確かに今、出張中だ。さっきも、Outlookで仕事のメールを打っていたところだ。
「でしょ。ちゃんと仕事してること、分ってるんだから」
相手の心の声を読む、このJANAのスチュワーデス(CA)は、ただ者ではない。
「え?JANA?」
ふと、またまた、ある疑問がビエール・トンミー氏の眉間に浮かんだ。
「JANA?………JANAって、何だ?」
JALなら知っている。ANAも知っている。だが、JANAって何だ?
JANAなんて航空会社はあったか?
「んん、もう!『じゃあな』って、私からおさらばするつもり!?」
「へ!?.....いや…そういうことでは…..」
「どうでもいいから、その『いきなり』イタリアンなんだか、ステーキなんだか、を私のPCにインストールしてよ、システム部なんだから!」
いや、元システム部だ。
「モト冬樹かミスター・モトか知らないけど、システムのことは分るんでしょ!?」
おお、ミスター・モトなんて昔の日系レスラーを、どうして知っているのだ。エヴァンジェリスト氏なら、プロレス通だから知っているだろうが。
「リタイアしたなんて嘘でしょ。まだ現役でしょ?見れば分かるわ」
と、云うと、スチュワーデス(CA)は、ビエール・トンミー氏の股間に目を落とした。
「へっ?!」
ビエール・トンミー氏は、思わず、両手を股間に当てた。
「どうでもいいから、教えてよ!シテよお。入れてよお!」
スチュワーデス(CA)は、少し、少しだけだが甘い声を出してきた。
「ええ?」
ビエール・トンミー氏は、股間に当てた両手を更に強く、股間に押し当てた。
(続く)
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