2017年12月19日火曜日

「Windowsですか?」(その27)[流涎のビエール・トンミー氏]



JANAのスチュワーデス(CA)は、相手の心の声も聞こえるのか、

「リタイアしていようが、いまいが、こちらには関係ありません!それに、貴方、本当にリタイアしてんの?!」

と、ビエール・トンミー氏を責め立てた。

ビエール・トンミー氏は、

「自分はもう、会社をリタイアした身だ。確かに、元システム部ではあったが、今はもう……」

と、心の中で呟いたのだ。そして、

「いえ、しがない年金受給者ですよ」

と反論を試みたが、スチュワーデス(CA)は、更に責めてきた。

「嘘おっしゃい!だって今、出張中じゃないの!」

そうだ、確かに今、出張中だ。さっきも、Outlookで仕事のメールを打っていたところだ。

「でしょ。ちゃんと仕事してること、分ってるんだから」

相手の心の声を読む、このJANAのスチュワーデス(CA)は、ただ者ではない。

「え?JANA?」

ふと、またまた、ある疑問がビエール・トンミー氏の眉間に浮かんだ。






「JANA?………JANAって、何だ?」

JALなら知っている。ANAも知っている。だが、JANAって何だ?

JANAなんて航空会社はあったか?

「んん、もう!『じゃあな』って、私からおさらばするつもり!?」



「へ!?.....いや…そういうことでは…..」
「どうでもいいから、その『いきなり』イタリアンなんだか、ステーキなんだか、を私のPCにインストールしてよ、システム部なんだから!」

いや、元システム部だ。

「モト冬樹かミスター・モトか知らないけど、システムのことは分るんでしょ!?」

おお、ミスター・モトなんて昔の日系レスラーを、どうして知っているのだ。エヴァンジェリスト氏なら、プロレス通だから知っているだろうが。

「リタイアしたなんて嘘でしょ。まだ現役でしょ?見れば分かるわ」

と、云うと、スチュワーデス(CA)は、ビエール・トンミー氏の股間に目を落とした。

「へっ?!」

ビエール・トンミー氏は、思わず、両手を股間に当てた。

「どうでもいいから、教えてよ!シテよお。入れてよお!」

スチュワーデス(CA)は、少し、少しだけだが甘い声を出してきた。

「ええ?」

ビエール・トンミー氏は、股間に当てた両手を更に強く、股間に押し当てた。



(続く)



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