(住込み浪人[その158]の続き)
「はーいよ!たっぷり入れといたよ!」
と云うと、OK牧場大学の学生食堂のカレー担当のオバチャンは、『チーズインモーハンバーグ・カレー』を、いや、『チーズインハンバーグ・カレー』であろうか、ええい面倒臭い、なんだかよく分からないが、兎に角、カレーを、『住込み浪人』ビエール・トンミー青年が注文したカレーを、んん?、いやいや、『住込み浪人』ビエール・トンミー青年が注文するだろうとオバチャンが勝手に判断して、勝手に受注したカレーをオバチャンは、トレイに乗せ、『住込み浪人』ビエール・トンミー青年に渡した。
「(いや…..何かわからないが、そんなものをたっぷり入れられても…….)」
『住込み浪人』ビエール・トンミー青年が不満げな様子を見せると、
「ええ?!なんだい?何か文句あんのかいっ?」
オバチャンは、目尻をあげて、怒鳴るように云った。最後の『っ』で唾が飛び、それは、その『チーズインモーハンバーグ・カレー』かなんだかよく分からないカレーに入った。
「あっ!」
「なにい!だから、文句あのんか、って云ってんだよ!アンタ、自分が可愛いと思って、アタシがいつまでも容赦すると思ったら大間違いだよ!」
「いや、そういうことではなくって……」
「アタシャね、知ってんだよ!アンタ、『サトミツ』見て、『んぐっ!』してただろ」
「ええ!どうして、それを…..いや…..」
「アタシの『うふん』で、『んぐっ!』しただろ!」
「いや、そんなことは…..」
「だって、股間を手で隠したじゃないか!」
「(見てたのか?!)」
「それに、アンタ、さっき、アタシのお尻見てただろ!」
「うっ!」
「で、『んぐっ!』したんだろ!」
「いや…..」
「それもこれも、ここにいるみんなに話しちゃっていいのかい!?」
「え!いや、そ、そ、それは.......」
(続く)
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