「うん!君となら」
ビエール・トンミー氏は、『逆さクラゲ』の部屋の円形ベッドに並んで体を横たえる『マダム・トンミーとなる前のマダム・トンミー』に、『原宿のアラン・ドロン』な視線と共に、確信に満ちた語調で語りかけた。
「何回でもシタい!」
ビエール・トンミー氏の衝撃的な言葉に、マダム・トンミーは、瞬きを止め、
「え?!」
と、ビエール・トンミー氏を凝視めた。
「君となら、何回でもシタい!」
ビエール・トンミー氏は、同じ言葉を繰り返した。
「….ええ、私も」
眼を伏せながら、マダム・トンミーは応え、思った。
「(『名勝負数え唄』になるわ)
マダム・トンミーは、自らとビエール・トンミー氏との『戦い』を『ドラゴン』藤波辰爾と『サソリ固め』を得意とする長州力とのプロレスに準えた。
(続く)
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