( 【新春緊急公開質問状への回答】エヴァンジェリスト氏に起きたこと。[前編]の続き)
「んん?HKマンに興味はない?」
2021年1月1日朝(そう、元旦だ)、右手で股間を掻きながら、ベッドで上半身を起こしたビエール・トンミー氏は、誰も相手がいないのに、何やらブツブツ云いながら、蒸れた股間を掻いたその右手を鼻に持っていった。
「うぶっ!」
噎せた。人間は、臭いものを嗅ぎたがるものだ。
「HKマンより、エヴァの奴に興味があるなんて、理解できんのお」
と云いながら、今度は左手で股間を掻きながら、右手でiPhone X を操作し始めた。
「『エヴァンジェリスト氏に何が起きたのか?』だって?」
iPhone X の画面には、額と眉間に傷を負ったエヴァンジェリスト氏の写真が映っていた。
「ふん!自分で自分の怪我した顔を写真に撮るとは、顕示欲の強いアイツらしい」
怪我をした友人を気遣う様子は微塵もない。
「『旗本退屈男』?ふん、馬鹿らしい。今時、『旗本退屈男』なんて誰も知らんだろう」
『旗本退屈男』を演じる為に、眉間に傷をつけようとしたが、少々誤って眉間から外れた箇所に傷をつけてしまった、という説があるようだ。
「『コンパニオン宴会』?確かにアイツは、オゲレツな助平野郎だが、意外に度胸がないから、コンパニオンに迫るなんてできゃあしない」
ビエール・トンミー氏の極秘指令で政治家とのコンパニオン宴会に参加したものの、コンパニオンに迫ろうとして顔面をぶつけ、傷を負ってしまった、という説もあるようだ。
「『大喜利』で座布団10枚!?んな訳あるはずないじゃないか!アイツは、ギャグというか戯けたことばかり云っているが、一つとして面白いものはない!」
ビエール・トンミー氏のコーディネイトで、抜群のギャグセンスを披露すべく大喜利に特別参加し、見事、座布団を10枚獲得したものの、バランスを崩して落下し、顔面を傷つけた、という説まであるようだ。
「プロレスで『凶器攻撃』?あのなあ、アイツは、アマチュア・プロレスラーと自称しているが、『アマチュアだけどプロのレスラー』、そんなの『自家発電』、あ、いや、自家撞着だろう」
得意のプロレスに参戦し、悪役レスラーの凶器攻撃を額に受け、出血してしまった、という説は、一笑にふし、再び、左手で股間を掻き、その手を鼻に持っていった。
「うぶっ!」
(続く)
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