<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[チバラギなブラバス]
「『ブラバス』やな!」
と、ビエール・トンミー先生は、確認を持った云い方をした。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっており、希少品種とも云えるその『AMG GT』を生み出す『AMG』にかこつけて、エヴァンジェリスト氏は、『プロの旅人』について『プロの旅人AMG』という発想をしてきたが、ビエール・トンミー先生は、それを否定するのだった。
「はあ?私、『ブラバス』は、もうだいぶ昔に卒業しました」
「ええ?ええ、ええ、ええ?アンタ、『ブラバス』知ってたんか?」
「そりゃ、使ってましたからね。もう40年も前のことですが」
「なんやて、『ブラバス』ができたばかりの頃やないか!んん?いや、アンタ、なんで『ブラバス』使えるねん?ええ、使える?ブラスバンドの『ブラス』とは、ちゃうねんやで」
「先生、クダラナイ言葉遊びはお止め下さい。iMessageで読んだ文字を聞き間違えたフリをするなんて恥ずかしくありませんか」
「アンタに、それ云われとうないで」
「確かに、ブラスバンドは中学の3年間しただけで辞めましたが、『ブラバス』も程なく『アウスレーゼ』に変えました」
「んは?『ア、ア…アヌス…?』」
「グアーッ!先生!なんて言葉をお発しになるんですか!何があっても下ネタしか感げない異常性格者の私なんかと違って、先生は、清廉潔白雨霰の正常性格者だと尊敬申し上げてきましたのに」
「アンタ、そこまで云うと嫌味にしか聞こえへんで」
「ああ、『アウスレーゼ』という文字も聞き間違えたフリを、それもお下品に持っていかれるとは幻滅です」
「ああ、『アウスレーゼ』かいな。なんで、ドイツ・ワインの品質等級、それも上質のやな。フランス・ワインやのうて、ドイツ・ワインのこと、あんたが知っとるとは思わへんかったで。でもな、『アウスレーゼ』は、ベンツとは関係あらへんで」
「それはそうでしょう。『ブラバス』も『アウスレーゼ』も、ベンツと関係あるなんて聞いたことがありません。私、頭髪にスリーなんとかというエンブレムはつけませんよ」
「え?」
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿