2021年7月9日金曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その144]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[やっぱり初代SLがいいカモメ]



「アンタに、『SLクラス』のことは、ちゃん講義したる云うたなあ」


ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ベンツのチューニング・メーカーに関するものから、再び、ベンツそのものに関するものになるようであった。


「ああ、先生のご近所で、1億5千万円の建売住宅を入居2年過ぎて、何と全部更地にして新築した家の駐車場に停めてある2台のベンツの1台が、『SLクラス』なんでしたね」

「せや。アンタにしては珍しく覚えてたんやな」

「『SL』と云っても、蒸気機関車のことではありませんよ」

「どアホめが!茶化さんと聞きいな。『SLクラス』はなあ、スポーツカーやさかい、ぶっ飛ばすクルマやが、品ちゅうもんがあんのや、『プロの旅人』と違うてな」

「『プロの旅人』は、先生が登場するようになってからオゲレツになったような気がするのですが」

「『SL』は、昔はワテの憧れで、『ホンマにカッコエエなあ』と思っとったで。『R107』、『R129』、『R230』やな」

「おお、『R』指定ですか!オゲレツな『プロの旅人』もいつか『R』指定となるかもしれません」

「無礼モンやなあ。『SL』様と『プロの旅人』とを一緒くたにするんやないで。『プロの旅人』は、『R-18』指定やのうて、『R-ワテの家内』やな。家内には絶対!見せられへんもんやからな。もしくは、『O』指定やで。OGERETSUの『O』や」




「なるほど。むしろ、『O』指定を受けた方が、一般の興味をそそり、購読者が増えていいかもしれません」

「なこと、ある訳ないやろが」

「ところで、『R107』、『R129』、『R230』の『R』が、『R』指定の『R』でないのなら、何なんですか?」

「社内型番、社内型式名やな。一般には、『W123』とか『W』の付くもんの方が、ベンツの型番は有名やあ思うがな」

「ひょっとして、その『W』は、『Wagen』(クルマ)の『W』ですか?」

「おおー!」



(続く)




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