2021年7月5日月曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その140]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[チバラギなブラバス(続き)]



「アンタ、『ブラバス』のこと、なんやと思うてんのや?」


と、ビエール・トンミー先生は、iMessageで生徒エヴァンジェリスト氏に問うた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、希少品種とも云えるその『AMG GT』を生み出す『AMG』から『ブラバス』へと移行していたが、『ブラバス』の捉え方が、エヴァンジェリスト氏との間でズレているようなのであった


「それは、勿論、資生堂ですよ」

「資生堂?」

「ヘアートニックとかヘアリキッドです」

「なんや、整髪料やないんけ」

「いえ、『ブラバス』をちょっと大人にした『アウスレーゼ』にしてからは、シャワーコロンも使っていましたので、整髪料だけではありません。男性用化粧品ですね」

「なぬう、アンタ、コロンなんちゅうもん付けとったことあんのか?男のくせに気持ち悪いやっちゃなあ」

「色気付いてましたからね。裸の胸に、パンパン!とシャワーコロンを叩きつけていました」




「うええーっ!想像もしとうない絵やでえ」

「ええ、私も、そんな私の姿を想像して、『んぐっ!』される先生を思い浮かべたくありません」

「誰が、そんなんで『んぐっ!』すんのや」

「香りは、シトラスで爽やか系でしたからね」

「なんや、ワテの鼻に柑橘系の腐った汁が付着した感じがしてきたで」

「心配無用です。シャワーコロンは、20歳台で卒業し、今はもう付けてませんから、私に会っても、先生の鼻が『んぐっ!』することはありませんよ」

「もう止めえな、『んぐっ!』は。まあ、どうでもエエけど、ワテが云うた『ブラバス』は、資生堂の『ブラバス』やあらへん。チューニング・メーカーや」

「ああ…」

「おっと、チューインガム・メーカーやあらへんで」



(続く)



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