<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[チバラギなブラバス(続き)]
「アンタ、『ブラバス』のこと、なんやと思うてんのや?」
と、ビエール・トンミー先生は、iMessageで生徒エヴァンジェリスト氏に問うた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、希少品種とも云えるその『AMG GT』を生み出す『AMG』から『ブラバス』へと移行していたが、『ブラバス』の捉え方が、エヴァンジェリスト氏との間でズレているようなのであった。
「それは、勿論、資生堂ですよ」
「資生堂?」
「ヘアートニックとかヘアリキッドです」
「なんや、整髪料やないんけ」
「いえ、『ブラバス』をちょっと大人にした『アウスレーゼ』にしてからは、シャワーコロンも使っていましたので、整髪料だけではありません。男性用化粧品ですね」
「なぬう、アンタ、コロンなんちゅうもん付けとったことあんのか?男のくせに気持ち悪いやっちゃなあ」
「色気付いてましたからね。裸の胸に、パンパン!とシャワーコロンを叩きつけていました」
「うええーっ!想像もしとうない絵やでえ」
「ええ、私も、そんな私の姿を想像して、『んぐっ!』される先生を思い浮かべたくありません」
「誰が、そんなんで『んぐっ!』すんのや」
「香りは、シトラスで爽やか系でしたからね」
「なんや、ワテの鼻に柑橘系の腐った汁が付着した感じがしてきたで」
「心配無用です。シャワーコロンは、20歳台で卒業し、今はもう付けてませんから、私に会っても、先生の鼻が『んぐっ!』することはありませんよ」
「もう止めえな、『んぐっ!』は。まあ、どうでもエエけど、ワテが云うた『ブラバス』は、資生堂の『ブラバス』やあらへん。チューニング・メーカーや」
「ああ…」
「おっと、チューインガム・メーカーやあらへんで」
(続く)
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