<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[やっぱり初代SLがいいカモメ(続き2)]
「何や、そないに驚いて」
と、ビエール・トンミー先生は、呆れたように、生徒エヴァンジェリスト氏に、iMessageを送った。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『SLクラス』に関するものになっていたが、『R230』の『SL』から採用された『バリオルーフ』の『バリオ』(vario)が、イタリア語であると説明したところ、エヴァンジェリスト氏が、大仰に驚いてきたのだ。
「イタリア語の『vario』は、英語なら『various』やろうと思うで。ルーフを畳むように形を変えて(まさに、vario、variousやな)、トランクにしもうさかいな」
「この色男めがあ!」
「何や、今度は、いきなり乱暴な言葉遣いになって。どないしたんや、訳、分らんで、ホンマ」
「先生が、イタリア語まで熟知されていたとは、驚きを禁じ得ません」
「熟知はしとらへんのやけど、今度はまた、やらしい程、丁寧な云い方で、気持ち悪いで」
「先生は、ドイツ、ポルトガル、フランス、バスク、英語圏の女性たちだけではなく、イタリアの女性とも『ふか~い』お付合いがあったのですね。お相手は、ジョコンド夫人ですか?」
「おい、ゲージツを冒涜すんやないで。それにしても、『ふか~い』お付合いちゅう展開は、もうマンネリやで。アンタのオゲレツはワンパターンなんや。オゲレツはオゲレツなりに工夫せなあかんで」
「ご忠告、真摯に受け止めさせて頂きます」
「その点、ベンツは偉いで。『SL』は、『R230』の『バリオルーフ』で革新したんや。『R230』は、ワテ、『欲しいで、欲しいで』と憧れてたわ」
「それなら、憧れるだけはなく、実際に手にお入れになればよかったのではありませんか、『欲しいで、欲しいで』と涎を垂らしながら、奥様を手に入れたように」
(続く)
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