【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男［その142］

 

＜注意＞

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。

西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。

長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。

［チバラギなブラバス（続き３）］

「おっと、先生、暴走族とは穏やかではありませんよ」

生徒エヴァンジェリスト氏は、慌てた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ベンツのチューニング・メーカー『ブラバス』となっていたが、ビエール・トンミー先生は、『AMG』も『ブラバス』も暴走族で、『ブラバス』は、昔の『AMG』をもっとヤンチャにした感じだと云い出していたのだ。

「ええねん。実際、そんな感じのクルマやねんからな」

「それは、あくまで先生の個人的見解ですよね。大っぴらに仰るとマズイと思います」

「何が大っぴらやねん。アンタとワテの間のiMessageでの話やんけ」

「それはそうですがあ…」

「なんや？まさか、アンタとワテの間のこのiMessageでのやり取りを『プロの旅人』で公開してんのとちゃうやろな？」

「へ！？いえ、『プロの旅人』を書いているのは、『プロの旅人』氏ですから…」

「まだ、そないなこと云うんかいな。なら、もっと云うたるで。『AMG』は、湘南の暴走族、『ブラバス』は木更津の暴走族ちゅう感じや」

「なんだか、『木更津キャッツアイ』的な感じですね」

「茨城の暴走族ともいえるで。『ブラバス』は木更津、茨城の暴走族の特攻服やな」

「湘南や木更津、茨城が、暴走族の巣窟なんていう意味ではありませんよね？」

「アンタ、また、何、気い使うとんねん！？プライベートなiMessageのやり取りで何云おうとかめへんやないかあ」

「それにしても、節度というものがあります」

「アンタの口から、節度なんちゅう言葉が出るやなんて、妙なやなあ。やっぱり、アンタとワテの間のこのiMessageでのやり取りを『プロの旅人』で公開してんのとちゃうか？」

「いえ、ですから、『プロの旅人』を書いているのは、『プロの旅人』氏ですから…要するに、『ブラバス』は、ホンモンのベンツなんでしょうが、スリーなんとかが『B』になると、マガイものような気がします。ベンツで納豆食べているような感じかもしれません。あ、でも、まあ、それはそれでいいかと思います。ベンツだからといって気取らない感じもいいかもしれません」

（続く）