<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。
[『ヤング』なミニ(続き)]
「ええ?『イゴール・ボディック』ですか?」
と、エヴァンジェリスト氏は、一般には聞き慣れない人名らしき言葉をiMessageで口にした。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、イギリス車『ミニ』についてのものとなっていたが、ビエール・トンミー先生が『アレック・イシゴニス』という名前を出したことにエヴァンジェリスト氏が反応したのだ。
「もうエエ加減にさらせよ。なんで、『アレック・イシゴニス』が、『イゴール・ボディック』になんねんなあ。強引にも程っちゅうもんがあるで。そもそも、『イゴール・ボディック』って何や?どうせまた、プロレスラーの名前かなんかやろ」
「なーんだ、先生、『イゴール・ボディック』をご存じでしたか。ご明察です。ボディビル出身の怪力レスラーでした。AWA世界ヘビー級チャンピオンになったこともあります」
「そないなこと、知らへんし、どうでもエエ。『アレック・イシゴニス』は、『ミニ』の設計者や。『ビートル』の『ポルシェ』と同じくらい有名やで」
「はああ?先生、何か、訳の分らないことを仰いますねえ。『ビートル』の『ポルシェ』って意味不明です。どうして、『ビートル』が『ポルシェ』なんですか?」
「ああ、『ビートル』のことは、また今度、講義したるけど、『ビートル』を設計したんが、フェルディナンド・ポルシェ博士なんや。『ポルシェ』社の創業者や」
「ええ、そうなんですか!?」
「有名な話やで。その『ビートル』と『ポルシェ』とおんなじで、『ミニ』いうたら『アレック・イシゴニス』なんや。『アレック・イシゴニス』が設計した『ミニ』の魅力は、あの箱型のデザインと小ささに尽きるな。これに若者が乗ると格好エエでえ。爺いが運転すると格好エエ『モーガン』と逆やな」
「なるほど、『ちょいワルオヤジ』な『モーガン』に対して、『ヤング』な『ミニ』なんですね」
「『ヤング』なんちゅう言葉使うて、1960年代、1970年代ちゃうで」
「中学の頃は、毎朝、RCC(中国放送)で『ヤング720』を見ていました」
「おお、関口宏や竹脇無我、松山英太郎が、司会やったな」
「高校時代には、『ヤングおー!おー!』も時々ですが、見ていました」
「おお、確か、桂三枝や仁鶴が司会やったな」
「高校卒業後ですから、浪人時代、大学生時代ですが、先生は、『レッツゴーヤング』を見ては、『んぐっ!』されていましたよね、アグネスで」
「ううーっ!何、云うねん。もう『ミニ』と関係ない話すんやないで」
「いえ、アグネスも『ミニ(ミニスカート)』で見事な太ももを見せていたのではありませんでしたか」
「アホか!」
(続く)
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