【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男［その141］

 

＜注意＞

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。

西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。

長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。

［チバラギなブラバス（続き２）］

「ええか、『ブラバス』は、元々の『AMG』なんかと同じで、チューニング・メーカーなんや」

と、ビエール・トンミー先生は、ようやく『ブラバス』の解説を始めた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG』から『ブラバス』へと移行しようとしてしたものの、エヴァンジェリスト氏は、故意か不如意かづ名だが、『ブラバス』を資生堂の男性化粧品と思っていたのだ。

「『AMG』以外にも、ベンツにはチューニング・メーカーがあったんですね」

「ああ、『AMG』、『ブラバス』だけやのうて、他にもあるで。『ロリンザー』とか『キャラット』、『カールソン』なんかや」

「えっ！『ロ、ロ、ロリコ…』」

「もう、それ止めんか。前にも云うたが、アンタももう少しで70歳や。中学生並みのオゲレツは、エエ加減、卒業しいな」

「人参とか（いや、ダイヤモンドですか？）、カール・アンダーソンもベンツに関係していたとは、知りませんでした。カール・アンダーソンは、WWEをコロナによる経営悪化で解雇され、インパクト・レスリングに所属し、新日本プロレスにも復帰すると聞いてはいましたが、ベンツのチューニングもしていたとは！」

「何、訳分らんことぬかしてんのや。それより、これ見いな」

「は？なんですか、これは！？」

「見たことないか、このクルマ？」

「なんだか、『Gクラス』のように見えますが、でもお…」

「せや、『Gクラス』やで。でも、ないやろ、『スリーポインテッドスター』が」

「え？スリーなんとがないベンツですか？ええ？ええ？ええ、そんなベンツがあるのですか？」

「あんねん。『ブラバス』がそうなんや」

「スリーなんとがないベンツって、先生は、許せるのですか？」

「そうやで。せっかくの輝かしい『スリーポイントデットスター』を何の変哲もない『B』にするのはケシカランし、勿体ないで」

「BAKAYAROU（馬鹿野郎）の『B』ですね」

「ああ、大馬鹿野郎や。『ブラバス』はアカン。昔の『AMG』をもっとヤンチャにした感じや。両方とも暴走族や」

（続く）