<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。
[『初めて』を捧げたビートル(続き)]
「ええ!?『ビートル』の次も『ビートル』って、どういうことですか?」
エヴァンジェリスト氏は、思わず、ビエール・トンミー先生に訊き返した。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、イギリス車『ミニ』となり、更に『ミニ』に関連して『ビートル』になろうとしていた。
「『ビートル』の次も『ビートル』いうんは、言葉通りや。『ビートル』の次に乗ったんも『ビートル』やったんや。最初の『ビートル』は、『1300』で次が『1303S』や」
「ああ、そういうことですか?免許を取得したその日に、スピード違反で捕まり、当時、私がいた上井草の(正確には、下石神井の)下宿近くの交差点をなかなか曲がることができなかったあの『ビートル』ですね。更には、私のその下宿前に停めていて駐車違反で捕まったんでしたね」
[参照]
【曲がったことが嫌いな男】石原プロに入らない?入れない?[その3]
【曲がったことが嫌いな男】石原プロに入らない?入れない?[その4]
「ガチャガチャゴチャゴチャ五月蝿いで。前にも云うたやろ。あの日、スピード違反で白バイに止められたんは確かやが、捕まりはせんかったんや」
[参照]
【曲がったことが嫌いな男】石原プロに入らない?入れない?[その22]
【曲がったことが嫌いな男】石原プロに入らない?入れない?[その23]
【曲がったことが嫌いな男】石原プロに入らない?入れない?[その24]
【曲がったことが嫌いな男】石原プロに入らない?入れない?[その25]
「ああ、権力を持った政治家と同じですね。罪を犯しても逮捕されないんですね」
「それにな、アンタの下宿前での『駐車違反』は、これも説明したはずやが、正確には、『無余地駐車違反』やで」
[参照]
【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その30]
「『駐車違反』であることに、まさに議論の『余地』はありません」
「あんたの言葉遊びは、もうウンザリやで」
「私、先生の乗っていらした『ビートル』のあのケタケタという音は、煩いとは思いましたが、ウンザリはしませんでした。むしろ、ケタケタが聞こえると、『ああ、先生がいらした』と嬉しく、そのことが今でも懐かしく思い出されます」
「ああ、せや、ケタケタというエンジン音に、クーラーなし、但し、屋根は開くんが、最初のふるーい『ビートル』やったんや。『1300』や。あのケタケタいう音は、空冷エンジンの音や。『ビートル』は、空気でエンジンを空気冷却する空冷なんや。空冷エンジンは珍しいで。『ビートル』と『ポルシェ』ぐらいや。両方共、フェルジナンド・ポルシェの設計やな」
「ああ、『ポルシェ』社の創業者の博士でしたね。あのケタケタという音は、『ビートル』の中で誰かが団扇で扇いでいる感じなですね」
[参照]
【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その155]
「尤も、『ポルシェ』も水冷に変えてもうたんやけどな。『こんなん<ポルシェ>とチャウ』という者もおったな」
「水冷に変えた『ポルシェ』は、愛好家から冷水を浴びせられたんですね。ケタケタと笑われたのでしょう、きっと」
「あのケタケタというエンジン音はな、2台目の『ビートル』の『1303S』ではちょっと変ったんやで」
「え、そうなんですか?」
(続く)
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