2021年7月23日金曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その158]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。


ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。



[『ヤング』なミニ(続き4)]



「今の『ミニ』は、お上品になったんですか?」


エヴァンジェリスト氏は、ビエール・トンミー先生宛のiMessageに意外の感を滲ませた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、イギリス車『ミニ』についてのものとなり、先生が、ロンドンで道を訊いた相手に『ミニ』に乗せてもらったことがあると話したところ、『ミニ』の狭い車内からの発想から、エヴァンジェリスト氏が例によって、話をオゲレツに持って行こうとしていたが、ビエール・トンミー先生が今の『ミニ』の言及してきたのだ。


「アホ、昔の『ミニ』かて上品やったんやで。アンタが、話を下品に持っていくだけやんか」

「では、どうして、今の『ミニ』ではオゲレツに持っていけないんですか?」

「今の『BMW』の『ミニ』はやなあ、ありゃ、『ミニ』やないで」

「一口に『ミニ』といっても、BMCの『ミニ』とBMWの『ミニ』とがあるんでしたよね?何のことか分ってませんが」

「ああ、せやで。1994年にBMWが、『ミニ』の権利を持つようになって、2001年から発売するようになったんが、BMW『ミニ』なんや。それ以前の『ミニ』、つまり、BMC『ミニ』を作っとった会社は、ワテ、よう分らん」

「クルマ博士の先生でも、よくお分利にならないことがあるんですか?」

「元々は、BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)なんやろが、イギリスの自動車会社は企業統合とか合併としかしとって、よう分らへんし、そこんとこは、ワテ、あんまし興味あらへんのや。まあ、そんなことで、BMC『ミニ』は、『ローバー・ミニ』と呼ばれてたり、『ブリティッシュ・レイランド・ミニ』とか色んな呼び方されてきてんのや」

「え?ロバの耳ですか?」




「もう、態とらしい『聞き間違い』には付き合わへんで」

「そういえば、『ミニ・クーパー』なんてのも聞いたことがあります」

「ああ、『ミニ・クーパー』かあ。『ミニ』と『ミニ・クーパー』をおんなじやと思うとる人もようけおるんやろが、ホントはちゃうんやで。『ミニ・クーパー』は、スポーツタイプなんや。これはモンテカルロ・ラリーの優勝車として有名や。『ミニ』の設計した『アレック・イシゴニス』の友だちやったクーパー・カー・カンパニーの『ジョン・クーパー』がチューニングしたんや」

「おお、またチューニングですか!『プロの旅人』氏の友人でいらっしゃる先生が、Blog『プロの旅人』をチューニングして、『プロの旅人・トンミー』を作るようなものなんですね」

「ことにかこつけて、無理矢理な発想せんでエエ。おお、そうや、『ミスター・ビーン』の愛車も『ミニ』やったな。あの『ミニ』ホンマ、悪さばかりやっとったわ。アンタとおんなじや。でもどないに悪さしても、『ミスター・ビーン』の『ミニ』もホンマもんの『ミニ』、BMCの『ミニ』やったんや」

「と云うことは、今のBMW『ミニ』は…」



(続く)



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