<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。
[『ちょいワルオヤジ』なモーガン]
「あれ、先生、『ミニ』はお気に入りではなかったのですか?」
と、エヴァンジェリスト氏は、iMessageながら首を捻って見せた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『SLクラス』に関するものになり、石原裕次郎も乗っていた初代の『SL』である『ガルウイング』の『300SL』に関連して、舘ひろしが立ち上げた『舘プロ』に『石原プロ』のDNAが流れていることをエヴァンジェリスト氏が触れたところ、ビエール・トンミー先生は、イギリス車『ミニ』について、ため息をつくようなiMessageを送ってきたのだ。
「イギリス車の中でいいと思われたのは、『ミニ』と『モーガン』だけ、と仰ったではありませんか」
「せや、さっきも云うたように、ホンマ、『モーガン』は欲しいわあ、思うたで。アンタも見たように、あのスタイル、格好エエ。リアのスペアタイアも格好エエ。スペアタイアの上の荷物乗せのフレームに大きなトランク(本物のトランクやで。スーツケースやで)を載せてそれをトランクにするのも憧れのスタイルや」
「え?本物のトランクを乗せて走るんですか?寅さんみたいですね」
「また、何アホ抜かすねん。普通、オープンカーなんざ恥ずかしくてとても乗ってられんけど、モーガンは特別や。それに爺いが運転するともっと格好エエで。(逆に若者には絶対似合わん)」
「先生のような『ちょいワルオヤジ』ですね。先生が、『モーガン』に本物のトランクを載せて走ると、今時のギャルも振り返って見て、『んぐっ!』するでしょうねえ」
「問題は、手作りやからなかなか手に入らんことや。あとは、雨の時心配やな。買うことは無いけど一度は買いたいクルマや。創業家の家族経営やから、木製フレームを使うなんかの伝統をキッチリ守っとるんや」
「おお、そこです、先生。伝統、DNAです。『ミニ』はどうなんですか?」
(続く)
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