<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。
[『ヤング』なミニ(続き2)]
「『ちょいワルオヤジ』になって『モーガン』が似合うようになった先生も、『ヤング』な時は、『ミニ』がお似合いだったんでしょう」
と云うエヴァンジェリスト氏のiMessageには、どこか素直さが欠けているようにも感じられなくはなかった。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、イギリス車『ミニ』についてのものとなり、『ミニ』は『ヤング』、つまり若者が似合うという話になっていた。
「残念ながら、『ミニ』には乗ってへんかったけど、『ミニ』のデザインは、ポップなやつがエエ。ボディカラーは、絶対ブリティッシュ・グリーンや。バックミラーをユニオンジャックのデザインにするのが定番やな」
「おお、スーパー・マンの同僚で『ミニ』に乗っている人がいますが、バックミラーをユニオンジャックのデザインにしています。きっと、『ヤング』な時からの『ミニ』のファンなんですね」
「屋根に大きなユニオンジャックを書く大技もエエで。とにかくポップにや。もっと大人しくしたいんやったら、屋根を真っ黒にしてツートンカラーにしてもエエで。せやけど、ボディは絶対にブリティッシュ・グリーンや。他の色だと魅力が半減するで」
「由緒正しいお生れの先生には、歴史の浅い星条旗よりも伝統あるユニオンジャックの方がお似合いですね」
「うんまあ、それほどの由緒やあらへんけどな。でも、確かに、アメリカよりエゲレスの方が、ワテ、好きやな。せや、ワテ、一度だけ『ミニ』に乗ったことあるで。それも、本場のロンドンでや」
「おお、それこそ、正統中の正統ですね!」
「ロンドンでエゲレス人に道を訊いても、英語がよう分からんでいたら、『えーい、面倒くさいわ。ほなら連れて行ってやるわ』と、乗せて行ってくれたんや」
「ええー!イギリス人って、関西弁をしゃべるんですか!?」
「アンタ、真面目に訊いてんのか?日本語にしたらちゅうか、関西弁に翻訳したら、そないな感じやったちゅうことや」
「最近、よくテレビで、一般の人の声紹介として、妙にハイテンションな、それも勝手な感情を込めた声でSNSの内容を喋ってますが、あれと同じですね」
「あないなんと同じにして欲しゅうはないで」
「あれ?ひょっとして、先生がロンドンで道を訊いた相手というのは…ふふ」
(続く)
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