<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。
[『ヤング』なミニ(続き3)]
「なんや、また妙含み持たせた云い方するやないけえ」
と、ビエール・トンミー先生は、iMessageで警戒心を見せた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、イギリス車『ミニ』についてのものとなり、先生が、ロンドンで道を訊いた相手に『ミニ』に乗せてもらったことがあると話したところ、エヴァンジェリスト氏がその相手について、どこかイヤラシイ想像をしてきたようであったのだ。
「先生がロンドンで道を訊いたのは、『オリビア』ですか?それとも『エミリー』ですか?」
「はあ?『オリビア』?『オリビア・ハッセー』か?ワテが道を訊いたんは、『オリビア・ハッセー』とちゃうで。『エミリー』は知らへんが、それともちゃうで」
「『オリビア』といっても、『ロミオとジュリエット』の『オリビア・ハッセー』ではありませんし、『エミリー』といっても『高見エミリー』ではありません」
「なんや、『高見エミリー』て?『高見山』の娘か?」
「それ、本気でお訊きですか?『高見山』の本名は、『渡辺大五郎』ですし、『高見山』には、息子はいても娘はいません。『高見エミリー』も本名は、『鳩山エミリー』です。亡くなった『鳩山邦夫』の奥さんですからね。でも、『高見エミリー』の母親は、広島県呉市出身で、呉の海軍工廠に勤めていたこともあるそうですので、私と縁がなくはありません。私、今は呉市になっている音戸町の出身ですし、父は、先生もご存じの通り、呉の海軍工廠で設計技師をしいましたので」
「何、ごちゃごちゃ云うとんねん。知らんわあ。そんなんどうでもエエでえ」
「だってえ、先生が『高見エミリー』って誰か、とお訊きだったではありませんか」
「なんでもエエけど、ワテがロンドンで道を訊いたんは、男や」
「なーんだ。私は、てっきり、『オリビア』とか『エミリー』とかいうロンドン娘の『ミニ』に乗せておもらいになったんだと思っていました」
「残念やけど、せやないんや」
「狭い『ミニ』の車内で、『オリビア』か『エミリー』と体と体が触れ合って…ふふ」
「また、話をオゲレツに持っていきよるな。でも、アンタ、今の『ミニ』ではオゲレツに持っていけへんで」
(続く)
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