2021年7月14日水曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その149]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[やっぱり初代SLがいいカモメ(続き5)]



「グリニス・オコーナーや」


と、ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏が聞いたことのない名前をiMessageで送った。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『SLクラス』に関するものになり、初代『SL』について説明しようとしていたが、話は、映画『死刑台のエレベーター』に、そして更に、映画『カリフォルニア・ドリーミング』に逸れていっていた。


「グリニス?パット・オコーナーなら知ってますが」

「また、妙な名前だしてきよったなあ」

「初代AWA世界ヘビー級チャンピオンです。NWA世界ヘビー級チャンピオンでもあったんです」

「またプロレスかいな。グリニス・オコーナーは、プロレスラーやないで。女優や。『カリフォルニア・ドリーミング』出てたんや」

「え!?先生、『カリフォルニア・ドリーミング』をご覧になったことがあるんですか?」

「アンタ、『カリフォルニア・ドリーミング』のグリニス・オコーナーを、例の『彼女』と一緒に見てたら、アンタ、犯罪者になってたかもしれへんで」

「意味が分りません」

「あの映画のグリニス・オコーナー見たら、オゲレツもんのアンタが、アンタ得意の『んぐっ!』なるんは間違いあらへんかったで」

「先生のお口から『んぐっ!』という言葉が出るとは!」

「グリニス・オコーナーは、清純派女優なんやが、『カリフォルニア・ドリーミング』では、舞台がカリフォルニアやさかい、サーフィンやビーチ・バレーなんかビーチのシーンもあって、ビキニ姿になるし、それからやな、ヌードになったりすんねん。綺麗やでえ、セクシーやでえ」




「ああ、先生ご自身、あ、お間違いなく、この『ご自身』には深い意味はありませんので」

「何、ごちゃごちゃ云うてんねん」

「そう、先生ご自身が、『カリフォルニア・ドリーミング』をご覧になって、『んぐっ!』されたんですね!」

「知らん、知らん、知らへんで!記憶にあらしまへん!

「股間が、『カリフォルニア・ドリーミング』を覚えているのですね」

「また、オゲレツな表現やなあ。せや、オゲレツなアンタは、『カリフォルニア・ドリーミング』のグリニス・オコーナーのヌード見て、『んぐっ!』となり、映画鑑賞後、例の『彼女』を襲って犯罪者になるところやったんや」

「え!?死刑台行きですか?」

「お、せやった」



(続く)




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