<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。
[『初めて』を捧げたビートル(続き10)]
「もう、『ビートル』はあらへんのや」
と云うビエール・トンミー先生のiMessageには、苛立ちが窺えるようであった。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ビエール・トンミー先生が最初に乗っていたクルマであり、お気に入りであった『ビートル』関するものとなっていたが、今はもうその『ビートル』に乗っていないことをエヴァンジェリスト氏から非難されたのであった。
「『タイプ1』でない『ビートル』は、ワテにしたら『ビートル』やないで。形だけぶざまに似せたロクでもないマガイモンや」
「ああ、それもまた、先生の個人的な見解で…」
「また、それかい。そんなんもうでもええんや。要するにや、『ビートル』は、1975年に製造終了した『1303S』までやで(ワテは、『1300』と『1303S』に乗っとった)。『ビートル』は、1975年に終わったんや。今のは、20年以上経った1998年に発売開始された『ニュービートル』や。二つのクルマは全然違うんや」
「『今のは』と先生が仰る『ニュービートル』は、正確には、『ニュービートル』も『ザ・ビートル』も合わせてなんですよね?どっちも、元々の『ビートル』からしたら『ニュー』で、マガイモンだ、ということなんですよね?」
「はああ?ごちゃごちゃ煩いでえ。当時はビートルとは呼ばんかったて。フォルクス・ワーゲンと呼んんどったで。このこと、もう説明したやろが」
「ええ、お医者さんのクルマというイメージだったんですよね」
「フォルクス・ワーゲン社には、他に『カルマンギア』や『タイプ2』(商用車やな)があったんや。『タイプ2』いうんは、そうや、小さいバスみたいなやっちゃ」
「ああ、そういえば、見たことがあると思います。マイクロバスな奴ですね」
「けど、『カルマンギア』や『タイプ2』は、コレは極少数で、フォルクス・ワーゲン社の作るクルマの圧倒的多数は、今でいうところの『ビートル』の形のクルマやった。せやからフォルクス・ワーゲン社は、一種類のクルマだけを大量に作ってるというイメージやった。やから、『ビートル』いうんは、『フォルクス・ワーゲン』ちゅう名前のクルマという意識やったんや。そもそも社内的には『タイプ1』ど呼ばれてて『ビートル』は、アメリカで付けられた愛称やったんや」
「先生が、アメリカ西海岸の『ビートル』人気が特集された『POPYE』の影響をお受けになったことは、もうお聞きしましたよ」
「『山幸彦と海幸彦』やで」
(続く)
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