<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。
[ユージローなブルーバード(続き3)]
「なんや、アンタがいつも持ち出してくる『城みちる』が今、乗っているクルマを知ってへんて、『デジタル・ハンター』のアンタらしゅうないでえ」
と、ビエール・トンミー先生は、iMessageで生徒エヴァンジェリスト氏を強く批判した。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ビエール・トンミー先生が『ビートル』の次に乗った『ブルーバード』に関するものとなっていたが、エヴァンジェリスト氏は、先生が『ブルーバード』を選んだのは『広島』愛からだろうと云い、その根拠として『チルチル・ミチル』を持ち出し、広島出身の『城みちる』にまたもや話を派生させてきていたのだ。
「『城みちる』は、全国の老人ホームを慰問して回る活動をしており、その活動をする時には、キャンピングカーの『Terra500』には乗っているかもしれません」
「なぬ、『城みちる』は、イルカに乗ってんとちゃうんか?」
「先生って、面白い方ですね」
「キャンピングカーかあ。キャンピングカーいうたら、『ウィネベーゴ』やで。機会があったら、『ウィネベーゴ』のことも講義したってもええ。でも、今は、『ブルーバード』の講義中や。アンタ、なんでも自分の領域に話を持ってことするけど、ワテが『ブルーバード』に乗り換えたんは、ビートルの生産の中止とも『広島』とも関係あらへん。父親の形見や」
「ああ、お父様の形見だったんですね。お父様には、確か、一度、お会いしたことがあったように思います。立派な方、という印象でした」
「ああ、アンタ一族とは違うて、ウチの一族は真っ当な人間ばかりやからな。アンタんとこには、元・革命の闘士もいるんやろ?」
「はい、後に、50歳頃に大学の医学部に入り直し、高齢になって医者になったからか、『ブル転』(ブルジョアジーに転向という意味だと思いますが)した、という批判も受けたようですが」
「『ブル転』なんて、ワテんとこにはない用語やで。ある意味、アンタ一族は凄いで。でもな、ワテの父親は、真っ当な人間やったから、『ブルーバード』という真っ当なクルマに乗ってたんや。せや、『ブルーバード』はな、『城みちる』とは関係あらへんのや。けどやな、アンタが気にしとるもっと大物と関係あるんやで」
(続く)
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