<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。
[ユージローなブルーバード(続き9)]
「地方銀行が何の為にあるか、やて?いきなり妙なこと聞いてくるなあ」
と、ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageを打ちながら、顔を顰め、首を捻った。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ビエール・トンミー先生が『ビートル』の次に乗った『ブルーバード』に関するものとなっていたが、『ブルーバード』は『石原裕次郎』と関係があることを説明したところ、生徒エヴァンジェリスト氏は、自身にあったと噂される石原プロ入りの理由に理由として、石原プロには『理念』、『思想』があったと云い、そこから何故か、ビエール・トンミー先生に対して、『地方銀行は、何の為にあるのか』と問うてきたのだ。
「うーん、そりゃ、まあ、金貸す為やろ」
「ええ、そうでしょう。では、誰に、どこにお金を貸すのですか?」
「主に企業ちゃんうか?」
「どんな企業ですか?」
「ああ、中小企業が多いんやろな。でかい企業には、都銀、いや、今、メガバンク云うんか、そこが貸すんやろからな」
「では、どんな中小企業ですか?」
「地元の商店とか、小さい工場とかなんかとちゃうんか?」
「そうです。融資先は、地元の中小企業が主でしょう」
「それがどねしてんねん?」
「しかし、先生、法律的には、『地方銀行』なんんてないんです。『第二地方銀行』だってないんです」
「知るかいな。それに、そないなこと、どうでもエエがあ」
「『地方銀行』も『第二地方銀行』も、法律的には、メガバンクと同じ『普通銀行』です。ですから、地元企業に限らず、国内のどこに進出しても構わず、地元以外の都道府県の企業に融資をしても構わないんです」
「それがなんや云うねん?」
「なので、経済的に苦しい地方の『地方銀行』は、東京、大阪、名古屋といった大都会や近隣他府県に進出してきているんです。しかし、基本的には、『地方銀行』は、『地元』でビジネスをしていくものなのです。だから、『地方銀行』なんです」
「そりゃ、広島銀行は、基本は広島の銀行、広島でビジネスする銀行やろな」
「おお、さすが、広島県立広島皆実高校ご出身だけのことはある!」
「いや、ワテは、広島市立牛田中学校の出身や」
「そこへの拘りが、先生の『理念』であり『思想』なのでしょう。『町田睿(まちだ・さとる)』という方も、そのような『理念』、『思想』をお持ちの方であったと思います」
「その『町田なんとか』はんのこと知らへんが、ワテと同じで牛田中学出身なんか?」
「いえ、秋田県出身だそうです」
「おお、『なまはげ』やなあ。アンタあ、その『町田なんとか』には気いつけるんやで。『オゲレツはいねがあ!』と襲ってくるでえ」
(続く)
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