2021年8月28日土曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その194]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。


ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。



[ホイホイ!プレリュード(続き6)]



「なんや、『魔』の助手席て?」


というビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏宛のiMessageには、どこか警戒する様子が見て取れた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ビエール・トンミー先生が『ビートル』の次の次に乗った『プレリュード』に関するものとなっていたが、『女子大生ホイホイ』とも云われた『プレリュード』の助手席について、エヴァンジェリスト氏は、『魔』の助手席と、何やら意味深な表現を使ってきたのだ。


「またまたお惚けですか」

「どうせまた、ワテの『プレリュード』の助手席に乗ったオナゴは、ワテの『魔』の手にかかった、とでも云うんやろ」

「やはりそうでしたか。でも、分ってますよ。先生は、助手席に乗った女子大生たちにいきなり手を伸ばすなんて、無粋な手口はおとりになられません」

「まあ、そりゃ、下手したら犯罪になるさかいな」

「『背凭れ』ですね?」

「んん?」

「そろそろ吐いたらどうだ。ネタは上ってるんだ」

「な、な、なんやねん!アンタ、いつデカになったんや」

「そう云う自分はどうなんだあ!殆ど犯罪者だろう。こういう扱いを受けても仕方ないんじゃないのか?」

「ワテは清廉潔白雨霰や。なーんもヤマシイことあらへん。免許を取った日のスピード違反のことやったら、あれは、白バイ警官に注意受けただけで、無罪放免や。あんたかて知ってるやろ」

「そんなことじゃない!」

「ああ、家内のことか。そりゃ、家内はワテより10歳若く、確かに、結婚した頃は、『そりゃ、犯罪やで』と、周りからよー云われたもんや。けど、それは、やっかみ半分、後の半分は、歳の差の大きい相手と結婚したモンへの冷やかしや。ホンマの犯罪とはちゃうで」




「ああ、そうかあ、女子大生から社会人になって間もない奥様にも『背凭れ』を使ったんだな?」

「やから、なんやねん、その『背凭れ』はあ?」

「奥様と結婚した頃も、『プレリュード』に乗ってたな?」

「ああ、それがなんやねん?」

「結婚前の奥様にも『背凭れ』を使ったが、その後、奥様と結婚したから、犯罪にならず済んだ、ということだな」



(続く)




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