<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。
[ユージローなブルーバード(続き8)]
「『栄光への5000キロ』だけではありません。『黒部の太陽』だってそうなんです」
という生徒エヴァンジェリスト氏のビエール・トンミー先生宛のiMessageは、確信に満ちたものであった。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ビエール・トンミー先生が『ビートル』の次に乗った『ブルーバード』に関するものとなっていたが、『ブルーバード』は『石原裕次郎』と関係があり、その証左としてであろう、先生が、『栄光への5000キロ』という映画のこと持ち出したことから、エヴァンジェリスト氏にあったと噂される石原プロ入りの理由に議論が移り、その理由として、エヴァンジェリスト氏は、石原プロには『理念』、『思想』があったことを云い、『栄光への5000キロ』にも『理念』、『思想』があった、と主張していたのだ。
「アンタ、『黒部の太陽』も『栄光への5000キロ』も観たことあらへんのやろ?」
「はい、ありません」
「アンタ、『栄光への5000キロ』の中で、『石原裕次郎』が『ブルーバード』に乗ってサファリ・ラリーに臨んだことも知らへんやろ」
「ああ、なるへそ。それで、『ブルーバード』には大物芸能人『裕さん』が関係している、と仰っていたのですね」
「アンタ、『黒部の太陽』も『栄光への5000キロ』も観たこともないのに、なんで、そこに『理念』、『思想』があると分んねんな?」
「問題は、映画の内容そのものではないのです。勿論、映画の内容が全く関係ないとは申しません。しかし、肝心なことは、その公開の仕方なのです」
「『黒部の太陽』も『栄光への5000キロ』も、普通に映画館で公開したんとちゃうんか?」
「それはそうでしょうが、問題はその後です。『黒部の太陽』も『栄光への5000キロ』も、長い間、テレビで放映もさえれず、BD/DVD化もされなかったのです」
「へえ、そうなんか。なんでや」
「そこですよ、先生!『黒部の太陽』や『栄光への5000キロ』のような大作、迫力のあある映画は、映画館で、その大画面で、大音量で観て欲しい、と『裕さん』が拘ったからなんだそうです」
「なるほどやで」
「でしょう!そこで、そこに、『理念』、『思想』があるのです。私は、石原プロのそのような姿勢に、つまり、自らの仕事に『理念』や『思想』を持つところに共鳴を覚えたのです」
「ちーっと大げさな気いはするけどな」
「では、先生にお訊きします」
「なんや?」
「『地方銀行』は、何の為にあるのですか?」
(続く)
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