2021年9月4日土曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その201]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。


ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。



[ホイラーなベンツへ(続き5)]



「ベンツは、所謂(つまり、最近、よう使われとる)『安心・安全』ちゅう、言葉だけで中身の伴わんもんとはちゃう、ホンマもんの『安全』を追求し、実現しとるクルマなんや」


と、ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏宛のiMessageは、落ち着きを取り戻した。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ビエール・トンミー先生が『ビートル』の次の次に乗った『プレリュード』からベンツに乗り換えた事情説明となっていたが、『安全で高速で、クルマとしては最良の選択と判断した』という先生の説明に反応して、生徒エヴァンジェリスト氏が使った『安心・安全』や『コロナか』とかいう言葉を使口にする一般人批判を始めていたが、ようやくまたベンツ論に戻ってきたのであった。


「もう云うたように、ベンツは、他のどんなクルマよりも丁寧に作られとって、高速でも安全なクルマなんや。それまで国産車で120キロ以上速度を出すと、『やや、これはスピード出しとるでェ』ちゅう感じやったのが、ベンツやと、気が付かんうちに、平気で150キロ位速度出てるんや」

「ええ!?いいんですか、先生?」

「ん?」

「私、運転免許を持っていませんので、よくは知りませんが、高速道路って、120キロ、150キロのスピードを出していいんですか?」

「ううーっ……ええんや。確かに、日本では高速道路でも殆どのとこが最高速度100キロや。新東名の一部区間は、120キロになったみたいやがな」

「ってことは、先生、またスピード違反をされたのですね?」

「よう聞きいな。誰が、日本での話したんや?」

「ああ、海外の話だったんですか。でも、フランスでも確か、最高速度は、130キロだったのではないかと思いますが」

「ドイツや。ドイツのアウトバーンって、アンタかて聞いたことあるやろ?」

「ダン・スバーンは、総合格闘家にしてプロレスラーですが、アウトバーンって、ドイツなんかの高速道路のことでしょ?」

「まわりくどい云い方せんでええ。せや、ドイツの高速道路や。ドイツのアウトバーンではな、最高速度無制限の区間もあんねん」

「おお、ドイツのアウトバーンって、『制限』というものが効かない若い頃の先生にぴったりな道路ですね」

「ああ、ワテも若い頃は『元気』やったからな。なんぼでも『暴走』したったでえ」




「私、存じ上げませんでしたが、先生は、ドイツにもいらしたことがあるのですね?



(続く)




0 件のコメント:

コメントを投稿