2021年9月28日火曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その225=最終回]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。


ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。



[ホイラーなベンツへ(続き28)]



「んん?なんや、何が、『やっぱりそうでしたか!』なんや?」


と、ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏宛のiMessageで、エヴァンジェリスト氏に対して警戒感を示した。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ビエール・トンミー先生が『ビートル』の次の次に乗った『プレリュード』からベンツに乗り換えたのは、ベンツの『哲学』、『理念』、『思想』に共感したからという説明となったが、エヴァンジェリスト氏が、何やら意味ありげに『はは~ん。やっぱりそうでしたか!』と云ったのだ。


「ベンツって、『気が付かんうちに平気で150キロ位速度出てるん』ですね?」

「ああ、せやで」

「ベンツって、『スピードを出せば出すほど『ビシッと』安定して走るん』ですね?」

「せやけど、それがなんやねん?」

「やっぱり先生、150キロのスピードをお出しになったのですね」

「…っ。ちゃう、ちゃう。ワテのiMessage、よう読んでみい。ワテが150キロでベンツ走らせたあ、とは書いとらんやろ。それに、前にも云うたけどな、アンタともあろうモンが、コトの本質から外れたことばっかし云うとったらアカンで。大事なんは、ワテがベンツを選んだんは、『ベンツ』ちゅうブランドに惹かれたからやないんやいうことや。もういっぺん云うたるが、ワテがベンツ気に入ったんは、そこに『哲学』、『理念』、『思想』があったからや。そういったモンに基づいた機能があったからなんや」

「確かに、先生は、ベンツであればどのベンツでも良し、とはされていません。ベンツであっても、『哲学』、『理念』、『思想』に揺らぎのある『クラス』には批判的でいらっしゃる。数あるベンツの中でも先生が『Eクラス』をお選びになったのは、『Eクラス』がベンツの『哲学』、『理念』、『思想』を最も体現した『クラス』だからですね」

「おお、ワテの『ベンツ講座』を200回以上、受講してきただけのことはあるやないか」

「なんですか。『200回以上』って?」

「惚けんやないで。ワテらのこのiMessageを『プロの旅人』で公開してんのやろ」

「へ、そうなんですか?」

「『プロの旅人』はオゲレツBlogや。あんなモン、読んどるモンの気がしれん。けどやな、『プロの旅人』にも『哲学』、『理念』、『思想』があるんやあ思うで」

「おお、先生!」

「アンタは、オゲレツな奴っちゃ。けど、アンタにも『哲学』、『理念』、『思想』があるんやあ、とは思うとるで。アンタは、衒いちゅうモンが嫌いなんや。やから、敢えて、逆にオゲレツに走るんや。アンタは、アンタん中にある『真』をそのまま見せることにもの凄う抵抗感があるんや。で、それを隠す為に、オゲレツなことばっかし云うんや」

「いえ、私は、ただのオゲレツな男です。先生のような『Eクラスな男』とは違います」

「おお、そこや!まさに、アンタのそういうトコに、アンタの『哲学』、『理念』、『思想』があるんや。アンタは、『己を見んではおれん男』や。云うたら、アンタは、『NGクラスな男』やな」

「え?『NGクラス』?」



「『己を見ないでおく』ことがでけん(つまり、『NG』)、そういうことと思うやろ?」

「先生、先生のコーガン、いや、慧眼にはあらためて…」

「でも、『NGクラス』は、ホンマは、『んぐっ!』クラスや」

「え!?」

「アンタ、『んぐっ!』ばっかししとるし、何かあるとすぐ『んぐっ!』持ち出してくるやんか。それも、オゲレツを隠す為の行為やのうて、純粋なオゲレツや。やから、アンタあ、『NG(んぐっ!)クラスな男』やでえ!アーハッハッハア!」



(おしまい?.....『ベンツ講座』は、またいつの日か…)



「おいおい、勝手にワテの『ベンツ講座』辞めんのかあ!まだ、アンタに説明しとらんベンツの『クラス』や車種はようさんあるんやで。それに、輸入車についても語ってやらんとアカンと思うとるんが、ぎょうさんあるんや。例えば、FIAT500(チンクエチェント)や」

「え!えええー!FIATチンコエチェントですかあ!」

「このアホンダラあ。アンタ、やっぱり『NG(んぐっ!)クラスな男』やあ!」



(今度こそ、おしまい?.....『ベンツ講座』は、またいつの日か…)





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